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伊都許利命については、9世紀初頭の成立とされる『 先代旧事本紀 』の「 国造本紀 」に
「 印波国造 軽島豊明( かるしまとよあきら )朝御代。
神八井耳命八世孫伊都許利命定賜国造 」と見えるのが初見であり、命の名が現れる他の諸文献はすべてこの「 国造本紀 」からの引用と思われる。
(※)軽島豊明とは応神天皇のことであり、命の祖となている神八井耳命は神武天皇の第一子で、多氏系氏族の祖である。
神官太田家に伝わる嘉元三年( 1305 )の家系図は命を初代として以下連綿と続いているが、命の付記事項に「 応神天皇二十年四月斎祭稚日レイ尊稚産霊尊、仁徳天皇十六年崩
」と書かれている。
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