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沼島のおのころ神社
  沼島のおのころ神社の由緒書き(神社に掲載されているもの)




 神話の始めに、天地(あめつち)の別れるとき、陰陽二柱神が、天浮橋に降り立たせられ、手にされた天沼矛で下界をこうろこうろとかきならし、引き上げ給うとき、矛の先よりしたたり落ちる汐つもりて島となる、これをおのころ島というとあります。
 当オノコロ神社は、沼島の別名をオノコロ島というところから、いざなぎ、いざなみの二柱神をおまつりし、日本の国創生の聖地として、古くから多くの人々の崇敬をあつめております。
 もともとこのオノコロ山は、神体山で、山全体を御神体として、麓の大水ノ浦、水ノ浦でおまつりしていたが、古い行事がおとろえてきたのを近世になって(寛政の頃)沼島庄屋、
メ田鷺平がこのことを惜しんで、山頂に小祀を建て、オノコロ社とし、旧暦9月15日の例祭を復活することになりました。
 降って、大正10年頃から沼島出身の
岩田なつさんが社殿の荒廃を悲しんで、女の身ながら寝食を忘れて東迅西走のすえ現在のような立派な社殿、拝殿、参道の完成を見るにいたったのであります。
 今この山頂に立って、幾千年の昔をしのぶとき、森厳の気おのずからその身に伝わり、神話の世界に遊ぶ心地がするのであります。



   (「月の光」からの注記)
     メ田鷺平さん、岩田なつさんの功績を偲ぶために「赤」で強調しています。
          

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