5度の岩戸閉め ・岩戸開き ・建替え建直し 月の光 > 聖地 日本の神社 | |||||
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●祭神 太祝詞神・・・・・・承和4年(837年)の『続日本後記』。 賀志大明神。神体阿弥陀木像。・・・・・貞享3年(1686年)の『対州神社誌』。 大詔戸(ふとのりと)命・久慈麻知(くしまち)命・・・・宝暦(1751〜1763)の『対馬国大小神社帳』。 ●太祝詞(ふとのりと)神と久慈麻知(くしまち)神 太祝詞(ふとのりと)神と久慈麻知(くしまち)神は、ともに亀卜(きぼく)に関係した神たちで、対馬卜部(うらべ)の祭神である。当社の宮司橘氏は、阿連(あれ)の雷命神社の宮司橘氏と一族で、雷大臣(いかつおみ)の後裔と称し、古くは亀卜(きぼく)の名家であったが、近世以降家伝を失い、伝書も焼失しという。 境内に雷大臣(いかつおみ)の墓と称する宝塔がある。 周辺の環境からして祭祀遺跡とみられ、この境内で亀卜(きぼく)が行われたであろう。 ●フトノリトの「フト」は太占(ふとまに)に通じ、これは『日本書紀』の大八洲(おおやしま)生成の一書に、 「太占(ふとまに)、此をば布刀麿爾(ふとまに)という」と見え、同天孫降臨の一書には、太占(ふとまに)に「フトマチ」と訓がある。 この「マニ」と「マチ」については『正卜考』に適切な考証があるが、要するに「麿爾(まに)も麻知(まち)も神慮に任せ、神慮に随う」ことである。 ●亀卜(きぼく)を行うことは国の重要な神事で、『津島亀卜伝記』および『対馬国卜部亀卜次第』などによれば、卜事を始めるに先立って、丁重な祝詞が言上された。 フトノリトと称する神名は、この神事を象徴したものではないかと考えられる。 ●京二条坐卜神二座 『延喜式』神名帳には、 「京の左右の二条に坐す神社二座」として祭神太詔戸(ふとのりと)命・久慈真智(くしまち)命があり、貞観元年(859年)正月に神位奉授のことも見える(『三代実録』)。 いまは、その神跡も不明になっているが、『延喜式』の註に、太詔戸(ふとのりと)神の「本社、大和国添上郡、対馬国下県郡」とあり、これは対馬の太祝詞と同神であったことがわかる。 この京の二座も卜事に関係したことが考証されているが、大和添上郡の太祝詞神社(式内大社)は祭神を天児屋根(あめのこやね)命として、やはり卜事に関係した神とされている。 ●通説は、天児屋根命と太祝詞命を同神と見る。 以上、谷川健一編(白水社)日本の神々―神社と聖地〈1〉九州 PP36-38 からの要約。 |
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