九頭龍神社(本宮)【2】神社に掲載されている由緒書き|神奈川県

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神奈川県足柄下郡箱根町元箱根防ケ沢(箱根樹木園内)(広域地図はこちら
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神社に掲載されている由緒書き

九頭龍神社(本宮)に掲示されている由緒書より

芦ノ湖畔に祀られている九頭龍神社(本宮)の由緒書

一.ご祭神 九頭龍明神

一.例祭日 6月13日 大祭

      毎月13日 月次祭

一.鎮座地 箱根町元箱根字和田ノ角110

一.由緒

 当神社の起源は、遠く奈良時代の昔、天平宝字元年(757年)箱根神社を現在地に奉遷された万巻上人が、当時住民に損害を与えていた九頭龍を調伏、その後龍神としてまつり、湖水祭が執り行われるようになったのが始まりです。
 古くから仏教とりわけ修験道と習合した箱根権現を中心に、当神社は堂島弁財天や蓑笠明神 第六天社等と共に山伏の強い信仰参拝をうけたところでしたが、明治維新いらい修験道の廃止に伴い秘かにおまつりされてきました。御社殿の結構が整い、祭祀が盛んに執行されるようになったのは近年のことです。
 今日では桶徳円満、商売繁盛の神として庶民の熱心な信仰が寄せられています。
 古くから箱根権現の御手洗の池と呼ばれてきた芦ノ湖の主・九頭龍明神の御神徳を奉賛し、水恩に報謝する祭りは箱根神社の湖水祭(7月31日齋行)がありますが、この祭りの最も大切な湖上神秘の神事、即ち御供(ごく)を捧げるところが当神社前の沖合であることからみても当神社の例祭と軸を一にするのは当然です。
 万巻上人が九頭龍を調伏された故事に倣い、昔の手振りそのままに行われるこの祭りは、神社創建の由来を物語る大切な祭りですが、龍神を調伏鎮斎された万巻上人もまた偉大なる霊能者、宗教家です。従って上人の名は万巻の経書を読破された勉強家故ですが、上人は天平勝宝年中、茨城県鹿島神宮の神宮寺を建立されたのち、当箱根山にきて3年間、山に籠って一心不乱に修練苦行の末、箱根神社をおまつりされた当時の名僧で中興の祖と敬仰されています。
 尚、当神社は現在九頭龍神社奉賛会によって月毎の祭典が執行されています。入会希望の方は左記へ連絡、お問合せください。