月の誕生石【2】神社に掲載されている由緒書き|奈良県

マピオン地図
奈良県橿原市南浦町( マピオンによる広域地図
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案内板に掲載されている物語

案内板に掲載されている物語

「月の誕生石」の民話
 この石は高さ1.5m、幅6.5m、奥行き3.5mの花崗岩で、円形の黒色斑点は月が使った産湯の跡で、小さな斑点は月の足跡と伝えられ、古代より信仰する人が多い。

 昔、ひとかかえ程の丸みのあるとても綺麗な石でした。

 次第に大きくなり、人肌のような温もりを残し、夕焼け空を染め上げたように輝いていました。
 また不思議なことにお腹の辺りに白い帯のようなものが浮き出てきました。
 なお不思議なことにお腹が突き出てとても苦しそうに見えました。
 「お母さんの腹帯そっくりだ」
 「石が赤ちゃんを生むんだ!」
 子供たちも赤ちゃん誕生を心待ちしていました。

 そんなある晩のこと、山の方で赤ちゃんの泣き声を聞いたような気がして、
 「ああ! 石の赤ちゃんが生まれた!」
 子供たちが外へ飛び出しますと、香久山の頂きから真ん丸いお月様が顔を出しました。
 翌日山へ見に行くと、石がしょんぼりと横たわり、胸の辺りに赤ちゃんの足跡が影の様に残っておりました。
月の誕生石