井光神社 (いかり)【5】記録に残しておきたいメモ書き|奈良県

マピオン地図
奈良県吉野郡川上村井光34( マピオンによる広域地図
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記録に残しておきたいメモ書き

奈良県の宇陀には、九頭龍と現れる前の状況が表現されている・・

 奈良県の宇陀には、九頭龍神社があるのではなく、九頭神社(くず)、屑神社(くず)、栗栖神社(くず)、国栖神社(くず)が置かれている。
 これは宇陀だけにいえるのではなく、吉野についてもいえることだ。
 葛(くず)、九頭(くず)、屑(くず)、栗栖(くず)、国栖(くず)とは、この論考の立場で言えば、「火の国」の燃えカス・ススのことだ。
 この「火の国」の歓喜の燃えカス・ススがないと物質界が誕生しない、つまり宇宙が誕生しない。
 ところが、物質界が誕生するとき、「火の国」の歓喜の燃えカス・ススと「燃えカス・ススを忌み嫌う気持ち」が結びついてしまったのだ。
 全ての苦悩は物質界の誕生時からすでに始まっていたのだ。

 神武天皇の後をおって、とてもよく理解できた。

井氷鹿(いひか)を祀る井光神社(いかり)の里宮・・

井氷鹿(いひか)を祀る井光神社(いかり)の里宮

 私の使命は・・

 「火の国」の歓喜の燃えカス・ススと「燃えカス・ススを忌み嫌う気持ち」を分離し、「火の国」の歓喜の燃えカス・ススを物質界の素子とし、「燃えカス・ススを忌み嫌う気持ち」を克服することにある。

奈良県の宇陀には「火の国」の燃えカス・ススがおかれている気がする・・

  〜平成20(2008)年12月29日(月曜日)の夜から12月31日(水曜日)にかけて記述 (詳しくはこちら)〜

 火の国の歓喜の結果、周辺に黒煙が生じる。いわゆる火の国の燃えカス、ススだ。

(※)この火の国 ( 参照 ) の燃えカス、ススがないと物質界は誕生しない。

 この黒煙の世界にも
 火の国の光と熱が届けられているのだが、熱は届いても光は届ききらなかったのだ。

 この黒煙の発生について永遠の楽園の住人は無知であった。

 そのため、永遠の楽園のなかに「黒煙を忌み嫌う心」が生じてしまった。
 光が行き届く世界においては、「黒煙を忌み嫌う心」は浄化しえたのだが、光が行き届かない黒煙の世界では浄化し切れなかったのだ。

 永遠の楽園のなかの「黒煙を忌み嫌う心」が黒煙の世界にも到達した。

 その結果、黒煙を慈しみ育もうとした「光の当たらない熱のベルゼブブ」は、「黒煙を忌み嫌う心」をも育ててしまったのだ。
「黒煙を忌み嫌う心」は黒煙発生源である火の国を嫌う九頭龍として現れてしまった。
 九頭龍の実体は「光の当たらない熱」(ベルゼブブ)の中で、「黒煙を忌み嫌う心」が火の国の燃えカス(物質界の源になる素子)を得て、物質的に実体化したものである。
 (※)「光の当たっている熱の部分」をアロンという。

 九頭龍が生まれたことによって、ベルゼブブは慈愛の座から転落してしまった。

 ベルゼブブは光と熱の関係を破壊しにかかり、
 九頭龍は、黒煙を生じさせる火の国を破壊しにかかった。
 火の国がなければ、黒煙は生じないし、光と熱も生じないからである。
 ベルゼブブが光と熱の関係を破壊した結果、光の天使と熱の天使アロンの中は引き裂かれ、光の天使は「希望」の座から転落し、熱の天使は「情熱」の座から転落してしまったのだった。
 遠い遠い天使の国の物語である。

 神代に九頭龍は持子という女性に転生させられた。

 神代に九頭龍は持子という女性に転生させられ、そして天照神との間に、ある男の子を生んだ。
 九頭龍発生の原因となった「黒煙を忌み嫌う心」を九頭龍・持子の子として表現したのだ。

(1)九頭龍・持子の子とは火の国の「黒煙を忌み嫌う心」の神格化である。

 九頭龍・持子の子には悔い改める機会が何度も与えられたのである。
 母・持子が天照神を亡き者にし、自分を皇位に就かせようとしたとき、子の立場として母・持子を諭すことのできる能力が与えられていたはずである。
 母・持子が天照神を亡き者にし、自分を皇位に就かせようとした責任は、母・持子にあるのであって自分は知らないことであったという立場をとったのではないか?
 八岐大蛇・早子の子の三女神が母・早子の罪を晴らすために日本各地を回ったのとは対照的である。

(2)九頭龍・持子の子は、生まれながらにして火の国を破壊しようという心がある。

 だから、九頭龍・持子の子には、火の国を破壊しようという心を放棄し、天照神に帰順する機会を何度も与えられたのだ。
 大国主命の国譲のとき真っ先に高天原から派遣されたのは、母・持子の九頭龍の罪を償えるだけの能力をもっていると認められていたからであった。
 九頭龍・持子の子の能力からすれば、大国主命の帰順は難しい課題ではなかったはずである。
 ところが、九頭龍・持子の子はここでも大国主命の甘い誘いに乗り、天照神の神命があるにも関わらず3年ものあいだ復命しなかった。
 「火の国」を破壊しようという本来克服すべき心を乗り越えようとしなかったのだ。

(3)大国主命の国譲りの後、九頭龍・持子の子に出雲統治が託された。

 出雲とは「出る雲」。
 火の国の歓喜の燃えカスが発生するところ、という意味かもしれない。
 つまり、
 九頭龍・持子の子の本来の出自に因縁を持つ場所で火の国を破壊するという心を改める最後の機会を与えられたのだろう。