屋那覇島に関わる伝説
参拝履歴
訪問日:2023年4月5-8日
【概要】沖縄県伊是名島の無人島・屋那覇島の御嶽・拝所の概要
勢理客(じっちゃく)の神アサギは、勢理客集落内の、火の神をまつる鉄筋コンクリート造りの祠の前(南)にあるように、伊是名村や屋那覇島では「火の神」を祀るのが一般的なようだ。
日本神話で「火の神」といえば、伊邪那美命が産んだ「火の神、迦具土命」を思い起こさせる。
伊邪那美命は「火の神」を産んで神上がられたいる。
伊邪那岐命と伊邪那美命の時代に繋がる因縁や原因が、伊是名島や屋那覇島にあるような気がする。
どのような伝承が残されており、どういうふうに祀られているのか、現場に立って、何を感じるか確かめたいと思います。
日本神話で「火の神」といえば、伊邪那美命が産んだ「火の神、迦具土命」を思い起こさせる。
伊邪那美命は「火の神」を産んで神上がられたいる。
伊邪那岐命と伊邪那美命の時代に繋がる因縁や原因が、伊是名島や屋那覇島にあるような気がする。
どのような伝承が残されており、どういうふうに祀られているのか、現場に立って、何を感じるか確かめたいと思います。
@イチャンガマ
島は北から南へ、南から東へL字型になっており、その東の北海岸に面した砂浜の上にある。
洞穴の入口は北東向きに開いている。そこは石灰岸の段丘になっている。中に香炉がある。周辺はアダン・ハスノハギリ・アコウ・トウツルモドキ・ガジュマル・ハマイヌビワなどの木が密生している。
@イチャンガマの東北ラインには、降神島とさらにその先には奄美大島の大刈山がある。
つまり、@イチャンガマへ、伊是名村の降神島に降臨された神の御神気を呼び込めるようになっている。
洞穴の入口は北東向きに開いている。そこは石灰岸の段丘になっている。中に香炉がある。周辺はアダン・ハスノハギリ・アコウ・トウツルモドキ・ガジュマル・ハマイヌビワなどの木が密生している。
@イチャンガマの東北ラインには、降神島とさらにその先には奄美大島の大刈山がある。
つまり、@イチャンガマへ、伊是名村の降神島に降臨された神の御神気を呼び込めるようになっている。
Aクワーナシガマ
イチャンガマから西へ20メートルばかり離れた所にある洞穴。
北に向いた入口を入ると、2、3メートルの深さで左に折れた自然洞である。拝む人は奥へ入って西から東向きに拝む。
一名「銘苅ガマ」ともいうが、これは銘苅一門の人々がよく拝むからだともいう。
地図上での位置関係から、この場所も伊是名村の降神島から奄美大島の大刈山ラインにある。
北に向いた入口を入ると、2、3メートルの深さで左に折れた自然洞である。拝む人は奥へ入って西から東向きに拝む。
一名「銘苅ガマ」ともいうが、これは銘苅一門の人々がよく拝むからだともいう。
地図上での位置関係から、この場所も伊是名村の降神島から奄美大島の大刈山ラインにある。
Bシーの神
島の北に面した岩の頂上は最高10メートルほどである。その南側にある。イチャンガマなどの反対側である。周囲ススキ原で、そこに祠がある。後方の岩を「シー」といい、そこの神を拝むのだという。あるいはまた、この地域の原名を「シー原」というので、これとの関連も考えられる。
祠は8.8×1.38メートル、高さ11.7メートルである。コンクリートの稜棟に赤瓦を載せている。前面に「1967年新11月7日」と記載されている。
ここは古くからの拝所といわれている。
祠の中には三個の石(火の神)とその前に香炉がある。
伊是名村では、神を祀る依り代に石を用いている。
神を祀る依り代の石を提供しているのが、こちらの「シーの神」なのだろうか?
E天降り火の神で次のように紹介されている。
「中には三個の石が飾られ、その前に粟石製の香炉が置いてある。三個の石は、以前シーの山から採砂をした際に、業者の一人が家に持ち帰っていたのを、良くない事が起きてここへ返した。」
祠は8.8×1.38メートル、高さ11.7メートルである。コンクリートの稜棟に赤瓦を載せている。前面に「1967年新11月7日」と記載されている。
ここは古くからの拝所といわれている。
祠の中には三個の石(火の神)とその前に香炉がある。
伊是名村では、神を祀る依り代に石を用いている。
神を祀る依り代の石を提供しているのが、こちらの「シーの神」なのだろうか?
E天降り火の神で次のように紹介されている。
「中には三個の石が飾られ、その前に粟石製の香炉が置いてある。三個の石は、以前シーの山から採砂をした際に、業者の一人が家に持ち帰っていたのを、良くない事が起きてここへ返した。」
Cチトウイ
シーの神の西の原野の中央にある。石灰岩があり、その上にソテツがたくさん生えている。祠はなく香炉があり、北向きである。拝む人は逆に南を向いて拝む。
ここも古くからの拝所である。ススキとチガヤが密生している。
ここも古くからの拝所である。ススキとチガヤが密生している。
Dイチマン
L字型の島の角になった先端の糸満崎にある。
祠はなく、香炉が1個あるだけ。アダン林を背にしたところにある。香炉は北、正確には北北東に向いている。拝む人は南南西向きに拝む。周囲にはアダンのほか、ソテツ、琉球竹が生えている。
またススキが密生。ここも古くからの拝所である。
道路からイチマンの拝所に行く途中の道路脇に「イチマンガマ」という深い穴がある。ここはユタなどの「生まれ子」が拝むのだという。また、ここへ落ちたら伊江島へ出るという伝承もある。柵があり、その前に香炉が一個置かれている。
祠はなく、香炉が1個あるだけ。アダン林を背にしたところにある。香炉は北、正確には北北東に向いている。拝む人は南南西向きに拝む。周囲にはアダンのほか、ソテツ、琉球竹が生えている。
またススキが密生。ここも古くからの拝所である。
道路からイチマンの拝所に行く途中の道路脇に「イチマンガマ」という深い穴がある。ここはユタなどの「生まれ子」が拝むのだという。また、ここへ落ちたら伊江島へ出るという伝承もある。柵があり、その前に香炉が一個置かれている。
E天降り火の神
島の中央にあり、東北東向きに建てられた祠がある。コンクリート建てで、0.82×1.12メートル、高さ1.13メートルの祠である。前に「1971年11月4日」と建立年月日が刻まれている。
中には三個の石が飾られ、その前に粟石製の香炉が置いてある。三個の石は、以前シーの山から採砂をした際に業者の一人が家に持ち帰っていたのを、良くない事が起きてここへ返した。従って祠の建立年月日よりそう古い話ではない。
傍らに「リージン」という丸石があり、その前にも香炉が一つあって、そこも拝んでいる。周囲は木麻黄(もくまおう)林。
中には三個の石が飾られ、その前に粟石製の香炉が置いてある。三個の石は、以前シーの山から採砂をした際に業者の一人が家に持ち帰っていたのを、良くない事が起きてここへ返した。従って祠の建立年月日よりそう古い話ではない。
傍らに「リージン」という丸石があり、その前にも香炉が一つあって、そこも拝んでいる。周囲は木麻黄(もくまおう)林。
F井戸
「E天降り火の神」の北、かつて人家があった近くに井戸がある。石積みの筒井である。すぐ側に牧場があった頃の溜池がある。
Gアヒタ竜宮
採砂をした業者が北の船着き場に新設したもので、古くはない。
コンクリートでコの字に囲った中に三つの石と香炉が一個置いてある。拝む人は西南西を背に東北東向きに拝む。その方向は伊是名城のさらに東の方向である。
コンクリートでコの字に囲った中に三つの石と香炉が一個置いてある。拝む人は西南西を背に東北東向きに拝む。その方向は伊是名城のさらに東の方向である。
伊是名村と屋那覇島の地図
屋那覇島の拝所の場所
売却対象地
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