『新版 ひふみ神示』(第6巻日月の巻、pp163-164)
次に、いぶきいぶきて、御子神 生み給ひき。
大事忍男神(おほことおしをのかみ)大事忍男神(オホコトオシヲノカミ)石土毘古神(いしつちひこのかみ)石土毘古神(イシツチヒコノカミ)石巣比売神(いしすひめのかみ)石巣比売神(イシスヒメノカミ)大戸日別神(おほとひわけのかみ)大戸日別神(オホトヒワケノカミ)天之吹男神(あめのふきをのかみ)天之吹男神(アマノフキヲノカミ)大屋毘古神(おおやひこのかみ)大屋毘古神(オオヤヒコノカミ)風木津別之忍男神(かさけつわけのおしをのかみ)風木津別之忍男神(カサケツワケノオシヲノカミ)海神(わたのかみ)海神(ワタノカミ)大綿津見神(おほわたつみのかみ)水戸之神(みなとのかみ)水戸の神(ミナトノカミ)速秋津比神(はやあきつひのかみ)速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)速秋津比売神(ハヤアキツヒメノカミ)風神(かぜのかみ)風神(カゼノカミ)志那都比古神(しなつひこのかみ)木神(きのかみ)木神(キノカミ)久久能智神(くくのちのかみ)山神(やまのかみ)山神(ヤマノカミ)
大山津見神(
おほやまつみのかみ)野神(ぬのかみ)野神(ヌノカミ)鹿屋野比売神(かやぬひめのかみ)野椎神(ぬつちのかみ)鳥之石楠船神(とりのいわくすつねのかみ)天鳥船神(あめのとりふねのかみ)大宜都比売神(おほけつひめのかみ)大宜都比売神(オホケツヒメノカミ)火之夜芸速男神(ひのやきはやをのかみ)火之W比古神(ひのかがひこのかみ)
生みましき。
『秀真伝(ほつまつたゑ)』御機の二十四「コヱ国原見山の紋」(鳥居礼編著、八幡書店、下巻P3-32 )
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そもそもに
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御孫(みまご)瓊々杵尊(ににきね)
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新治宮(にはりみや)
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筑波(つくば)に治む
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年(とし)すでに
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三鈴(みすず)二千五十年(ふちゐそ)
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12万2050年
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= 中略 =
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伊勢に着け
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巡(めぐ)り請(こ)えども
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大御神(ををんかみ)
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許(ゆる)さずここに
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= 中略 =
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時に天照神(あまてる)
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► |
勅(みことのり)
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「八洲(やしま)巡(めぐ)れ」と
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触(ふ)れ給(たま)ふ
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時(とき)二十九鈴(ふそこすヾ)
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第一次天孫降臨から26万年後の 紀元前1,290,607年、
大濡煮尊の御世から171万98年経ている。
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五百(ゐも)の一枝(ひゑ)
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三十八年(みそや)二月(きさらぎ)
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2月1日
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朔(ついたち)と
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梅(うめ)の花見(はなみ)の
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瓊々杵尊の八洲めぐりの勅の時、 梅の花見をする。
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御饗(みあえ)して
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日読みの宮の
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門出(かどで)宣(のり)
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昔(むかし)日読(ひよ)みの
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= 中略 =
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► |
酒折(さかおり)の
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宮(みや)に入(い)ります
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山梨県の甲府と石和の中間にある
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預(あづか)りの
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大山祗命(おおやますみ)が
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御饗(みあえ)なす
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御膳(みかしは)捧(ささ)ぐ
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葦津姫(あしつひめ)
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一夜(ひとよ)召(め)されて
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大山祗命の娘で桜内命の曾孫。称え名を木花咲耶姫という。
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► |
契(ちぎ)り込(こ)む
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帰(かえ)る新治(にはり)
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ユキスキの
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宮(みや)に祈(いの)りの
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大嘗(おおなめ)ヱ
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三種(みくさ)お受(う)けて
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新治宮で践祚(せんそ)の大嘗ヱ(おおなめえ)が執り行われ、忍穂耳尊より三種の神器をお受けになり、天つ日嗣を譲り受けた。
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天(あ)に応(こた)え
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宮(みや)に治(おさ)むる
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その飾(かざ)り
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香久(かぐ)八幡(やはた)あり
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その明日(あすか)
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大御宝(おおんたから)に
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拝(おが)ましむ
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天児屋根命(こやね)鹿島宮(かしま)に
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年(とし)越(こ)ゆる
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大物主命(ものぬし)一人(ひとり)
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大物主命とは子守神のこと。
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日高見(ひだかみ)の
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井堰(いせき)なしなし
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日隅(ひすみ)まで
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祖父(ををじ)喜(よろこ)び
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津軽の大己貴(奇杵)命。
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「その父(ちち)が
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大和(やまと)の神(かみ)と
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子守神の父・奇彦命が大和大国御魂神となって、三輪山に隠れた、ということ。
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成(な)りてのち
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孫(まご)に会いたくて
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年寄(としよ)ると」
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手づから御饗(みあえ)
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= 中略 =
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時(とき)に君(きみ)
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思(おぼ)すことあり
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天児屋根命(こやね)して
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新治(にはり)に留(とど)め
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勝手神(かって)して
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海辺(うみべ)お上(のぼ)る
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行幸(みゆき)触(ふ)れ
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大山祗命(おおやますみ)は
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► |
伊豆崎(ゐづさき)の
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仮屋(かりや)に迎(むか)え
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御饗(みあえ)なす
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膳(かしわ)なすとき
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葦津姫(あしつひめ)
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イメ孕(はら)めり
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十五紋に「イメの源 月となる」と見える。ここでは、「イメ」とは「胎内」のことだろうか?それとも「妻」という意味だろうか?
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申(もう)すゆえ
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伊勢(いせ)に告(つ)げんと
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装(よそ)ひなす
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時(とき)にその母(はは)
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姉(あね)連(つ)れて
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仮屋(かりや)に至(いた)り
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真見(まみ)ゑ請(こ)ふ
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召(め)せば申(もふ)さく
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「妹(いもと)さえ
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わが慈(いつく)しの
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姉(あね)あり」と
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言葉(ことば)飾(かざ)れば
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二心(ふたごころ)
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姉(あね)磐長姫(いわなが)お
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召(め)せばその
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形(かたち)鋭(するど)く
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眉目(みめ)悪(あ)しく
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故(かれ)に肝消(きもけ)し
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ミヤビ変(か)え
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「やはり葦津姫(あしつ)」と
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「ミヤビ」とは、ここでは恋心のこと。
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曰(のたま)えば
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父(ちち)驚きて
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妻(つま)叱(しか)る
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「かくあらんとて
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出(いだ)さぬお
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急(いそ)ぎ帰(かえ)れ」と
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追(お)ひやれば
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母姉(はなあね)恨(うら)み
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下(しも)召(め)して
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妹(いもうと)落(おと)さん
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下(しも)とは、下人(げにん)のこと。
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仇枕(あだまくら)
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ついに偽(いつわ)り
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仇枕とは、仇を討つ計画をたてること。
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► |
白子宮(しらこや)で
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君(きみ)に聞(き)こゆる
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三重県鈴鹿市に「白子」という地名がある。
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疑(うたが)ひに
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旅屋(たびや)を夜半(よわ)に
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► |
立(た)ち出(い)でて
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伊勢(いせ)に帰ります
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姫(ひめ)一人(ひとり)
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寝覚(ねざ)めて行(ゆ)けば
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松坂(まつざか)に
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関(せき)止(と)められて
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白子宮(しらこや)に
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帰(かえ)り誓(ちか)って
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「妬まれの
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わが恥(はぢ)滌(すす)げ
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この桜(さくら)
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昔(むかし)曾祖父(ひををぢ)
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桜内大人(さくらうし)
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この花捧ぐ
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六紋に「東に桜植え 大内宮」。伊雑宮の東殿に植えた桜のこと。
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大御神(ををんかみ)
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大内(おうち)に植(う)えて
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伊勢の道
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成(な)る離(はな)るゝお
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計(はか)ります
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桜(さくら)心(こころ)あらば
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わが孕(はら)み
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仇(あだ)種(たね)ならば
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花(はな)萎(しぼ)め
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正(まさ)種(たね)ならば
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生むときに
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咲け」と誓いて
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こゝに植(う)ゑ
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里に帰(かえ)ます
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十二月(そふ)満(み)ちて
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六月(みなつき)初日
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6月1日
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三つ子生む
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その胞衣(ゑな)の紋(あや)
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梅(うめ)桜(さくら)
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卯(う)花(ばな)と変(かわ)り
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怪(あや)しめば
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君(きみ)に告(つ)ぐれど
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返事(かえ)なくて
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姫(ひめ)は裾野(すその)に
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無戸室(うつむろ)し
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巡(めぐ)りに柴(しば)の
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垣(かき)なして
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母子(はゝこ)誓(ちか)ひて
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中にあり
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「仇種(あだたね)ならば
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亡(ほろ)びん」と
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火(ひ)お付(つ)け焼(や)けば
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熱(あつ)がりて
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這(は)ひ出(い)でんとす
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峰(みね)の竜(たつ)
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水(みづ)吐(は)きかけて
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一人づつ
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導(みちび)き御子(みこ)お
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這(は)ひ出(いだ)す
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諸人(もろびと)驚(おどろ)き
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火(ひ)お消(け)して
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姫(ひめ)引(ひ)き出(い)だし
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御輿(みこし)もて
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宮(みや)に送(おく)りて
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伊勢に告ぐ
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白子の桜
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白子宮に咲いた桜のこと
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生(う)まれ日(ひ)
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咲(さ)きて絶(た)えねば
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天御孫(あめみまご)
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鴨船(かもふね)早(はや)く
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► |
飛ばさせて
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興津(おきつ)に着けば
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雉子(きじ)飛(と)びて
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酒折(さかおり)に告(つ)ぐ
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姫(ひめ)恨(うら)み
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衾(ふすま)被(かぶ)りて
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衾とは、布地などで作り、寝るときに身を蔽う夜具。
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答(こた)え無(な)し
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返事(かえこと)すれば
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君しばし
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思(おも)ひて和歌(わか)の
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歌身(うたみ)染め
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奥津彦命(おきひこ)おして
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歌身とは、短冊のことか。
奥津彦命とは新治宮にて八将神を祭る任にあった神。
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清雄鹿人(さをしかど)
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姫(ひめ)頂(いただ)きて
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沖(おき)つ藻(も)は
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辺(へ)には寄(よ)れども
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さ寝床(ねとこ)も
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能(あた)わぬかもよ
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浜(はま)つ千鳥(ちどり)よ
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この歌(うた)に
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恨みの涙(なんだ)
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溶(と)け落(お)ちて
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肝(きも)に応(こた)えの
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徒跣(かちはだし)
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裾野(すその)走りて
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興津浜(おきつはま)
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君(きみ)喜(よろこ)びて
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静岡県清水市の海岸添いに興津町がある
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► |
輿(こし)並(なら)べ
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行(ゆ)く大宮(おおみや)は
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静岡県富士宮市大宮字桜ヶ丘に鎮座する富士山本宮浅間神社か。 同社は木花之佐久夜毘売、天津日高日子番能邇々芸命、大山津見命を祭る。
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大山祗命(やますみ)の
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道(みち)迎(むか)えして
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三所(みどころ)に
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諏訪命(すわ)が御饗(みあえ)は
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須走(すばし)り
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酒折宮(さかおりみや)に
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静岡県駿東郡に須走がある。
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入(い)りまして
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「諸神(もろかみ)聞(き)けよ
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われ先に
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花おかざして
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駆(か)け通(とほ)る
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これ胞衣(ゑな)の紋(あや)」
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諱(いみな)なす
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初(はつ)に出る名は
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火之明(ほのあかり)
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諱(いみな)梅仁(むめひと)
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次の子は
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名も火進(ほのすゝみ)
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桜木(さくらぎ)ぞ
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末(すえ)は名(な)も彦(ひこ)
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火々出見(ほおでみ)の
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諱(いみな)卯津杵(うつきね)
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また姫(ひめ)は
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子お生(う)む日(ひ)より
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花(はな)絶(た)えず
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ゆえに木花(このはな)
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咲耶姫(さくやひめ)」
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宮造(みやつく)りして
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酒折宮に新殿をつくる。
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御座(おわ)します
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= 中略 =
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そののちに
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君(きみ)この山に
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登り見て
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中心(なかご)休(やす)めり
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八(や)つ峰(みね)に
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居雪(ゐゆき)絶(た)えねば
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代々(よよ)の名(な)も
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豊居雪山(とよゐゆきやま)
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= 中略 =
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二神(ふたかみ)の
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国中柱(くになかばしら)
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瀛(おき)の壺(つぼ)
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天照神の
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瀛(おき)の壺とは、近江国八尋殿。 壺は天界と交流する要所。
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日高見(ひだかみ)の
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方丈宮(かたたけみや)の
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方丈宮(かたたけみや)とは、四紋に「みな方壺の ヤマテ宮」と見えることから、ヤマテ宮のことと考えられる。
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中柱(なかばしら)
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方壺(けたつぼ)の文(ふみ)
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稜威神(ゐづかみ)の
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原見(はらみ)ハ壺(つぼ)
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ハ壺(つぼ)とは酒折宮のことか。
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四方八方(よもやも)の
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中柱(なかばしら)なり
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大御神(ををんかみ)
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原(はら)の治君(をきみ)と
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名(な)お賜(たま)ふ
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= 中略 =
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世々(よよ)豊(ゆた)か
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八万年(やよろとし)経(へ)て
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日高見(ひだかみ)の
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君(きみ)より召(め)せば
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諸(もろ)ともに
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宮(みや)に上(のぼ)れば
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父帝(ちちみかど)
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御子(みこ)二方(ふたかた)に
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勅(みことのり)
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= 中略 =
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箱根神(はこねかみ)
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三年(みとせ)祭(まつ)りて
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瀛壷(おきつぼ)の
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峰(みね)より眺(なが)め
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勅(みことのり)
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比叡山の造成の勅。
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