戸隠神社の九頭龍社【5】記録に残しておきたいメモ書き|長野県

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記録に残しておきたいメモ書き

九頭龍伝説・・

 戸隠山と九頭龍山の地図をみていると、戸隠山より九頭龍山の方が伝承が古そうだ。
 九頭竜社の社伝が、九頭龍とは「天之手力男命を当山にお迎えした大神」と伝えるところから、九頭龍山の伝承が先にあり、その後、天之岩戸に当る戸隠山の伝承が発生したの可能性がある。
 九頭龍山が九頭龍の根源地であることから、九頭龍の影響を削ぐために天之岩戸に当る戸隠山が岩戸開きのときに飛んできたものと解すべきなのかもしれない。
 九頭龍の化身であった持子は、戸隠命に諭される。
「汝持子よ、日に三度の炎の苦しみを断つべきであるぞ。わが神饌を食み、戸隠宮に慎み居れ。わが身の善悪を知り、善を守ればやがて罪は消えうせるであろう。また人と生れることもできようぞ。大蛇の緒を切るべし」

【地図】戸隠山と九頭龍山



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火の国とは・・

 火、動いて水、中心が歓喜。
 光、動いて影、中心が歓喜。
 熱、動いて暗、中心が歓喜。
 日、動いて月、中心が歓喜。
 陽、動いて陰、中心が歓喜。

 火の国とはウとムが和したムであり、極小と極大が和した超完成かつ超未完成の国。
 歓喜の国
 弥栄の国
 根源の国

 火の国の燃えカスである黒煙は、この世では金(きん)と現れるらしい。

ベルゼブブ・黒煙・「黒煙を忌み嫌う心」・九頭龍

    〜平成20(2008)年12月29日(月曜日)の夜から12月31日(水曜日)にかけて記述〜

 火の国の歓喜の結果、周辺に黒煙が生じる。いわゆる火の国の燃えカス、ススだ。

(※)しかし、この火の国の燃えカス、ススがないと物質界は誕生しない。

 この黒煙の世界にも
 火の国の光と熱が届けられているのだが、熱は届いても光は届ききらなかったのだ。

 この黒煙の発生について永遠の楽園の住人は無知であった。

 そのため、永遠の楽園のなかに「黒煙を忌み嫌う心」が生じてしまった。
 光が行き届く世界においては、「黒煙を忌み嫌う心」は浄化しえたのだが、光が行き届かない黒煙の世界では浄化し切れなかったのだ。

 永遠の楽園のなかの「黒煙を忌み嫌う心」が黒煙の世界にも到達した。

 その結果、黒煙を慈しみ育もうとした「光の当たらない熱のベルゼブブ」は、「黒煙を忌み嫌う心」をも育ててしまったのだ。
「黒煙を忌み嫌う心」は黒煙発生源である火の国を嫌う九頭龍として現れてしまった。
 九頭龍の実体は「光の当たらない熱」(ベルゼブブ)の中で、「黒煙を忌み嫌う心」が火の国の燃えカス(物質界の源になる素子)を得て、物質的に実体化したものである。

 九頭龍が生まれたことによって、ベルゼブブは慈愛の座から転落してしまった。

 ベルゼブブは光と熱の関係を破壊しにかかり、
 九頭龍は、黒煙を生じさせる火の国を破壊しにかかった。
 火の国がなければ、黒煙は生じないし、光と熱も生じないからである。

 神代に九頭龍は持子という女性に転生させられた。

 神代に九頭龍は持子という女性に転生させられ、そして天照神との間に、ある男の子を生んだ。
 九頭龍発生の原因となった「黒煙を忌み嫌う心」を九頭龍・持子の子として表現したのだ。

(1)九頭龍・持子の子とは火の国の「黒煙を忌み嫌う心」の神格化である。

 九頭龍・持子の子には悔い改める機会が何度も与えられたのである。
 母・持子が天照神を亡き者にし、自分を皇位に就かせようとしたとき、子の立場として母・持子を諭すことのできる能力が与えられていたはずである。
 母・持子が天照神を亡き者にし、自分を皇位に就かせようとした責任は、母・持子にあるのであって自分は知らないことであったという立場をとったのではないか?
 八岐大蛇・早子の子の三女神が母・早子の罪を晴らすために日本各地を回ったのとは対照的である。

(2)九頭龍・持子の子は、生まれながらにして火の国を破壊しようという心がある。

 だから、九頭龍・持子の子には、  火の国を破壊しようという心を放棄し、天照神に帰順する機会を何度も与えられたのだ。
 大国主命の国譲のとき真っ先に高天原から派遣されたのは、母・持子の九頭龍の罪を償えるだけの能力をもっていると認められていたからであった。
 九頭龍・持子の子の能力からすれば、大国主命の帰順は難しい課題ではなかったはずである。
 ところが、九頭龍・持子の子はここでも大国主命の甘い誘いに乗り、天照神の神命があるにも関わらず3年ものあいだ復命しなかった。
 「火の国」を破壊しようという本来克服すべき心を乗り越えることができなかったのだ。

(3)大国主命の国譲りの後、九頭龍・持子の子に出雲統治が託された。

 出雲とは「出る雲」。
 火の国の歓喜の燃えカスが発生するところ、という意味かもしれない。
 つまり、
 九頭龍・持子の子の本来の出自に因縁を持つ場所で火の国を破壊するという心を改める最後の機会を与えられたのだろう。

 九頭龍・持子の子よ、

 あなたは伊邪那岐命・伊邪那美命、天照大神、素盞鳴命、須佐之男命、大国主命を始めとする万神の注目の的になっているのである。

 ◆2008年7月6日(日曜日)、サワケのホのミコトお出ましになられている。

 淡道之穂之三別島(あわじのほのさわけしま)に別名が置かれていなかったのは、「黒煙を忌み嫌う心」を出雲に呼び込むためではなかったのか?
 サワケのホのミコトがお出ましになられたということは、九頭龍・持子の子は出雲に留め置かれることになるのだろう。

 ◆2008年11月9日(日曜日)9:00、金勝金神そなたのもとにお出ましじゃ・・

 火の国の歓喜の燃えカス、ススを掃除し再活用する必要があるということだ。
 「火の国」ではカス・ススと見えるが、この物質界にあっては「金(きん)」あるいは希少金属と表現されるのだ。
 科学技術の進歩には欠かせないものなのだ。

 ◆2008年11月24日(月曜日)21:00、伊邪那美命お出ましになられる、あわせてさどのみことおでましになられる

 佐渡島(さとしま)に別名が置かれていなかったのは、九頭龍を能生白山神社から戸隠へと呼び込むためではなかったか?
 さどのみことがお出ましになられたということは、九頭龍は能生白山神社、関山神社、戸隠神社に留め置かれることになるのだろう。

 ◆2008年12月26日(金曜日)、ゆずるひあめのさぎりのみことおでましになられる・・

 九頭龍の実体は「光の当たらない熱」(ベルゼブブ)の中で、「黒煙を忌み嫌う心」が火の国の燃えカス(物質界の源になる素子)を得て、物質的に実体化したものであった。
 九頭龍を持子として転生させ、「黒煙を忌み嫌う心」を九頭龍・持子の子として転生させた。
 火の国の燃えカス、ススは金勝金神(きんかつかねのかみ)が受け持たれておられる。  「火の国」ではカス・ススと見えるが、この物質界にあっては「金(きん)」と表現されるのだ。

 「光の当たらない熱」(ベルゼブブ)の処遇の問題が残された。

 ベルゼブブは光の当たらない熱。
 「黒煙を忌み嫌う心」は九頭龍・持子の子として生まれているので分離させられている。
 火の国の歓喜の燃えカス、ススは金勝金神(きんかつかねのかみ)の庇護下にある。

 「光の当たらない熱」(ベルゼブブ)と九頭龍の体霊が残っている。

 さどのみことのお力によって、九頭龍は戸隠(長野県)に留め置かれている。

 神奈川県の箱根・芦ノ湖になぜ九頭龍がいるのだろうか?

 「ハコネ」とは「育む根」であると同時に、瀬織津姫の子・天之忍穂耳尊が鎮まる場所である。そういう場祖を九頭龍が狙いにきたのだろうか?
 「光の当たらない熱」(ベルゼブブ)とは本来、慈しみ育むものであった。
 火山活動のある箱根の大涌谷(神奈川県)の「涌谷」、日本で始めて金が産出された黄金山神社のある宮城県の「涌谷」というように、「涌谷」という地名の意味には「物事を慈しみ育む」という意味がありそうな気がする。
(参考)黄金山神社(宮城県涌谷町)

 光の当たらない熱、それは火山活動としても現れているのかもしれない。