今津町の熊野神社（くまの）【５】記録に残しておきたいメモ書き｜滋賀県

　『秀真伝』の時代、三女神（沖津島姫・江ノ島姫・市杵島姫）は、八岐大蛇の化身であった早子と天照神の姫神として生まれており、早子が三女神の養育を放棄した後、宗像命の娘・豊姫に養育された。
　宗像命の娘・豊姫は天照神との間に熊野久須毘命を生み、生まれの九州の玄界灘に望む宗像大社で三女神（沖津島姫・江ノ島姫・市杵島姫）を養育されたのであろう。
　『秀真伝』の時代には、三女神（沖津島姫・江ノ島姫・市杵島姫）と熊野久須毘命は宗像命の娘・豊姫を母とする育ちの兄弟である。

　神が人体をもって現れる前の、天照大神と素盞鳴尊の天之誓約のとき、素盞嗚尊は、青蓮山（せいれんざん）に降り立ち、竹生島に三女神（沖津島姫・江ノ島姫・市杵島姫）が降臨したらしい。
　青蓮山（せいれんざん）があり、竹生島が望める高島市今津町に熊野久須毘命を祀る熊野神社があるところに深く感じ入るものがあった。