金勝要神・金勝金神(きんかつかねのかみ)|「月の光」

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金勝要神・金勝金神(きんかつかねのかみ)

 「2008(平成20)年11月9日(日)9:00、金勝金神そなたのもとにお出ましじゃ・・」より

『ひふみ神示』からの引用と
『霊界物語』(出口王仁三郎・八幡書店)からの引用

金勝要神・金勝金神(きんかつかねのかみ)〜『ひふみ神示』第10巻水の巻 第10帖

雨の神とは あめのみくまりの神
くにのみくまりの神
風の神とは しなどひこの神
しなどひめの神
岩の神とは いわなかひめの神
いわとわけの神
荒の神とは 大雷のをの神(おおいかづちのをのかみ)
わきいかづちおの神
地震の神とは 武甕槌神(たけみかづちのかみ)
経津主神(ふつぬしのかみ)

木の神とは 木花開耶姫神(このはなさくやひめのかみ)
金の神(かねのかみ)とは 金かつかねの神(きんかつかねのかみ)
火の神とは わかひめきみの神
ひのでの神とは 彦火々出見神(ひこほほでみのかみ)
竜宮の乙姫殿とは 玉依姫の神様(たまよりひめのかみさま)

霊主体従 子の巻(第一巻) 第一篇 幽界の探険 第八章女神(めがみ)の出現

 不思議に堪へずして、自分は金色燦爛(きんしよくさんらん)たる珍玉の明光を拝して、何となく力強く感じられ、眺めてゐた。次第々々に玉は大きくなるとともに、水晶のごとくに澄みきり、たちまち美はしき女神の御姿と変化した。全身金色にして仏祖のいはゆる、紫摩黄金の肌で、その上に玲瓏(れいろう)透明にましまし、白の衣裳と、下は緋(ひ)の袴(はかま)を穿(うが)ちたまふ、愛情あふるるばかりの女神であつた。女神は、自分の手をとり笑(ゑみ)を含んで、
『われは大便所(かはや)の神なり。汝(なんぢ)に之(これ)を捧(ささ)げむ』
 と言下に御懐中より、八寸ばかりの比礼(ひれ)を自分の左手(ゆんで)に握らせたまひ、再会を約して、また元のごとく金色の玉となりて中空に舞ひ上り、電光石火のごとく、九重の雲深く天上に帰らせたまうた。

 その当時は、いかなる神様なるや、また自分にたいして何ゆゑに、かくのごとき珍宝を、かかる寂寥(せきれう)の境域に降りて、授けたまひしやが疑問であつた。しかし参綾(さんれう)後はじめて氷解ができた。

 教祖の御話に、
金勝要神(きんかつかねのかみ)は、全身黄金色であつて、大便所に永年のあひだ落され、苦労艱難の修行を積んだ大地の金神様(こんじんさま)である。その修業が積んで、今度は世に出て、結構な御用を遊ばすやうになりたのであるから、人間は大便所の掃除(さうぢ)から、歓(よろこ)んで致すやうな精神にならぬと、誠の神の御用はできぬ。それに今の人民さんは、高い処へ上つて、高い役をしたがるが、神の御用をいたすものは、汚穢所(きたないところ)を、美しくするのを楽んで致すものでないと、三千世界の大洗濯、大掃除の御用は、到底勤め上りませぬ』
 との御言葉を承(うけたま)はり、かつ神諭の何処(いづこ)にも記されたるを拝して、奇異の感に打たれ、神界の深遠微妙なる御経綸(ごけいりん)に驚いた。

 女神に別れ、ただ一人、太陽も月も星も見えぬ山野を深く進みゆく。
     山深く分け入る吾は日も月も/星さへも見ぬ狼の声

霊主体従 子の巻(第一巻) 第一篇 幽界の探険 第十一章 大幣(おほぬさ)の霊験

 一歩々々辛(から)うじて前進すると、広大な池があつた。池の中には全部いやらしい毛虫がウザウザしてをる。その中に混つて馬の首を四ツ合せたやうな顔をした蛇体で角(つの)が生えたものが、舌をペロペロ吐き出してをる。この広い池には、細い細い氷の橋が一筋長く向ふ側へ渡してあるばかりである。後から「松(まつ)」「中(なか)」「畑(はたけ)」といふ鬼が十字形の尖つた槍をもつて突きにくるので、前へすすむより仕方はない。十人が十人ながら、池へすべり落て毛虫に刺され、どれもこれも全身腫(はれ)あがつて、痛さと寒さに苦悶の声をしぼり、虫の鳴くやうに呻(うな)つてをる状態は、ほとんど瀕死の病人同様である。その上、怪蛇(くわいだ)が一人々々カブツとくはへては吐きだし、骨も肉も搾(しぼ)つたやうにいぢめてをる。自分もこの橋を渡らねばならぬ。自分は幸(さいはひ)に首尾よく渡りうるも、連の人々はどうするであらうかと心配でならぬ。躊躇逡巡進みかねたるところへ、「三葉殿(みつばどの)」と頭の上から優しい女の声が聞えて、たちまち一本の大幣(おほぬさ)が前に降つてきた。手早く手にとつて、思はず「祓戸大神(はらひどのおほかみ)祓ひたまへ清めたまへ」と唱へた。広い池はたちまち平原と化し、鬼も怪蛇(くわいだ)も姿を消してしまつた。数万人の老若男女の幽体はたちまち蘇生したやうに元気な顔をして、一斉に「三ツ葉様」と叫んだ。その声は、天地も崩れんばかりであつた。各人の産土(うぶすな)の神は綺羅星のごとくに出現したまひ、自分の氏子々々(うぢこうぢこ)を引連れ、歓び勇んで帰つて行かれる有難さ。

 自分は比礼の神器を舟木(ふなき)に渡して、困つてをつたところへ、金勝要神(きんかつかねのかみ)より、大幣をたまはつたので、百万の援軍を得たる心地して、名も知れぬ平原をただ一人またもや進んで行く。

霊主体従 寅の巻(第三巻) 第九篇 陰神(いんしん)の活動

 常世彦、常世姫は地上のすべてを握ろうとして、自らの配下を使い、世界中の聖地を支配しようと試みる。そのためには国祖国常立尊の存在が邪魔になるので、国祖のご隠退を企むが、直接には困難である。国祖の神政を支える国大立尊(素盞鳴大神)の分霊大八洲彦命言霊別命神国別命そして大足彦を追放し、又金勝要神をも、国祖の命令として高天原からの追放をしむける。

 大八洲彦命以下四天使の追放後、金勝要神が高天原の天使長に任ぜられる。しばらくは神政が穏やかに推移するが、その蔭に素盞鳴大神の霊徳によって治まっていたにもかかわらず、自己の力と取り違いがくる。しだいに神政は乱れ、その嘘に乗じて常世彦、常世姫は高天原攻撃をはじめる。国祖は「天地の律法を尊守し決して暴力をもって戦うべからず。大慈大悲の親心をもって言向け和せ、善一筋の大道に導くべし」と宣示されるが、金勝要神の四魂の女神はその言に反逆して破軍の剣を使う。魔軍は一端は総崩れとなるが、天地の神の怒りにふれ暴風雨にみまわれる。いかに祈願すれど増々激しさを増す。
 常世彦は国祖に向かい金勝要神の天則違反を非難し、追放を奏請する。やむなくその言を入れエデンの園に蟄居を命じられる。金勝要神は自我心強く、ついにはに落とされ厠神とならせられる。国祖の神政を支えた神々は蟹の手足をもがれるごとくになり、神界は益々困乱を深めてゆくのである。

 「教室レポート24」青梅教室 4月24日(月)、からの引用です。

霊主体従 巳の巻(第六巻) 第五篇 一霊四魂 第二十五章 金勝要大神

天津御神(あまつみかみ)の造(つく)らしし 豊葦原(とよあしはら)の瑞穂国(みづほくに)
泥(どろ)の世界(せかい)と鳴戸灘(なるとなだ) 天(あま)の瓊矛(ぬほこ)の一滴(ひとしづく)
言霊姫(ことたまひめ)の鳴(な)り鳴(な)りて 鳴(な)りも合(あは)ざる海原(うなばら)の
穢(けが)れもここに真澄姫(ますみひめ) 竜世(たつよ)の浪(なみ)も収(をさ)まりて
天地(あめつち)四方(よも)の神人(かみびと)は 心(こころ)平(たひら)に安(やす)らかに
この浮島(うきしま)に純世姫(すみよひめ) 御稜威(みいづ)も高(たか)き高照姫(たかてるひめ)
神(かみ)の命(みこと)と諸共(もろとも)に 神界(かみよ)、現界(うつしよ)事完(ことを)へて
根底(ねそこ)の国(くに)を治(をさ)めむと 地教(ちけう)の山(やま)を出(い)でたまひ
野立(のだち)の姫(ひめ)の後(あと)を追(お)ひ 救(すく)ひの神(かみ)と鳴戸灘(なるとなだ)
同(おな)じ心(こころ)の姫神(ひめがみ)は 根底(ねそこ)の国(くに)へ五柱(いつはしら)
千尋(ちひろ)の深(ふか)き海(うみ)よりも 業(めぐり)の深(ふか)き罪咎(つみとが)を
清(きよ)むるための塩(しほ)をふみ 浪路(なみぢ)を開(ひら)きて出(い)でましぬ
無限無量(むげんむりやう)の御恵(みめぐ)みは 現界(うつつ)、幽界(かくりよ)、神(かみ)の世(よ)の
救(すく)ひの神(かみ)の御柱(みはしら)ぞ。


 茲(ここ)に五柱(いつはしら)の女神(めがみ)は、地球(ちきう)の中軸(ちうぢく)なる火球(くわきう)の世界(せかい)に到(いた)り給(たま)ひ、野立彦神(のだちひこのかみ)、野立姫神(のだちひめのかみ)の命(めい)を奉(ほう)じ、洽(あまね)く地中(ちちう)の地汐(ちげき)、地星(ちせい)の世界(せかい)を遍歴(へんれき)し、再(ふたた)び天教山(てんけうざん)に登(のぼ)り来(きた)つて、大海原(おほうなばら)の守(まも)り神(がみ)とならせ給(たま)ひける。

 ここに天(あめ)の御柱(みはしら)の神(かみ)、国(くに)の御柱(みはしら)の神(かみ)は、伊予(いよ)の二名(ふたな)の島(しま)を生(う)み、真澄姫神(ますみひめのかみ)をして、これが国魂(くにたま)の神(かみ)たらしめたまふ。之(これ)を愛媛(えひめ)といふ。一名(いちめい)竜宮島(りうぐうじま)ともいひ、現今(げんこん)の濠洲(がうしう)大陸(たいりく)なり。而(しかし)て我(わ)が四国(しこく)は、その胞衣(えな)にぞありける。

 つぎに純世姫神(すみよひめのかみ)をして、筑紫(つくし)の守(まも)り神(がみ)となさしめ給(たま)ひぬ。これを多計依姫(たけよりひめ)といふ。筑紫(つくし)の島(しま)とは現代(げんだい)の亜弗利加(あふりか)大陸(たいりく)なり。わが九州(きうしう)はこの大陸(たいりく)の胞衣(えな)にぞありける。

 つぎに言霊姫神(ことたまひめのかみ)をして、蝦夷(えぞ)の島(しま)の守(まも)り神(がみ)たらしめ給(たま)ひぬ。これ現代(げんだい)の北米(ほくべい)なり。而(しかし)て我(わ)が北海道(ほつかいだう)は、その大陸(たいりく)の胞衣(えな)にぞありける。

 つぎに竜世姫神(たつよひめのかみ)をして、高砂(たかさご)の島(しま)を守(まも)らしめ給(たま)ひぬ。ゆゑに又(また)の名(な)を高砂姫神(たかさごひめのかみ)といふ。高砂(たかさご)の島(しま)南米(なんべい)大陸(たいりく)にして、台湾島(たいわんたう)はその胞衣(えな)にぞありける。

 つぎに高照姫神(たかてるひめのかみ)をして、葦原(あしはら)の瑞穂国(みづほのくに)を守(まも)らしめ給(たま)ひぬ。これ欧亜(おうあ)の大陸(たいりく)にして、大和(やまと)の国(くに)は、その胞衣(えな)にぞありける。

 かくして五柱(いつはしら)の女神(めがみ)は、その地(ち)の国魂(くにたま)として永遠(ゑいゑん)に国土(こくど)を守護(しゆご)さるる事(こと)となれり。但(ただ)しこれは霊界(れいかい)における御守護(ごしゆご)にして、現界(げんかい)の守護(しゆご)ならざる事(こと)は勿論(もちろん)なり。是(これ)らの女神(めがみ)は、おのおのその国(くに)の神人(しんじん)の霊魂(れいこん)を主宰(しゆさい)し、或(あるひ)は天国(てんごく)へ、或(あるひ)は地上(ちじやう)へ、或(あるひ)は幽界(いうかい)に到(いた)るべき身魂(みたま)の救済(きうさい)を各自(かくじ)分掌(ぶんしやう)し給(たま)ふ事(こと)となりける。故(ゆゑ)にその国々(くにぐに)島々(しまじま)の身魂(みたま)は、総(すべ)てこの五柱(いつはしら)の指揮(しき)に従(したが)ひ、現(げん)、幽(いう)、神(しん)の三界(さんかい)に出現(しゆつげん)するものなり。

 併(しか)し此(こ)の五柱(いつはしら)の神(かみ)の一旦(いつたん)幽界(いうかい)に入(い)りて、再(ふたた)び天教山(てんけうざん)に現(あら)はれ、国魂神(くにたまがみ)とならせ給(たま)ふ迄(まで)の時日(じじつ)は、数万年(すうまんねん)の長年月(ちやうねんげつ)を要(えう)したまひける。その五柱(いつはしら)を総称(そうしよう)して、金勝要神(きんかつかねのかみ)といふ。

 天(てん)は男系(だんけい)、地(ち)は女系(ぢよけい)と云(い)ふは、霊界(れいかい)のこの消息(せうそく)を洩(も)らせしものなり。神諭(しんゆ)に、
『大地(だいち)の金神(こんじん)、金勝要神(きんかつかねのかみ)』
とあるは、これの表示(へうじ)なり。また、
『この大神(おほかみ)は、雪隠(せついん)の中(なか)に落(おと)された神(かみ)』
とあるは、総(すべ)ての地上(ちじやう)の罪悪(ざいあく)を持(も)ち佐須良比(さすらひ)失(うしな)ふ所(ところ)の鳴戸(なると)の意味(いみ)なり。

 天教山(てんけうざん)は口(くち)に当(あた)り、鳴戸(なると)は地球(ちきう)の肛門(こうもん)に当(あた)るが故(ゆゑ)なり。神(かみ)の出口(でぐち)、入口(いりぐち)といふは、この富士(ふじ)と鳴戸(なると)の御経綸(ごけいりん)の意(い)なり。大地(だいち)の金神(こんじん)を金勝要神(きんかつかねのかみ)と称(しよう)するは、大地(だいち)の金気(きんき)の大徳(だいとく)によりて固成(こせい)され、この神(かみ)の身魂(みたま)に依(よ)りて凝縮(ぎようしゆく)保維(ほゐ)されてゐるが故(ゆゑ)なり。