高龗神とはどういう神なのか?【1】ここだけは紹介しておきたい!

マピオン地図
奈良県・京都府・福井県などに祀られています。
 ⇒ 公式サイトはこちらです。

高龗神(たかおかみのかみ)とはどういう神なのか?

 高龗神(たかおかみのかみ)に関連して九頭龍の追求は必須でした

平泉寺白山神社に伝わる九頭龍

九頭龍のことを調べているうちに、高龗神とは何かについて・・

 九頭龍のことを調べているうちに、高龗神(たかおかみのかみ)とは何かについて考えなければならなくなりました。
 私が高龗神(たかおかみのかみ)について違和感を感じたのは、平成12(2000)年8月2日(水)に丹生川上神社上社(祭神が高龗神)に行ったときです。
 丹生川上神社上社に行く前に、祭神の高龗神について調べたのですが、どういう由来を持つ神か検討がつかなかった。
 それでも現場に立てば何か解るかも知れないと思い、丹生川上神社上社の参拝、丹生川上神社(中社)の参拝、丹生川上神社下社の参拝させていただいたのでした。

丹生川上神社上社 (にゅうかわかみじんじゃかみしゃ)

丹生川上神社上社

高龗神をめぐって、3つの丹生川上神社の祭神構成に言及しているものは皆無

 丹生川上神社(中社)の祭神、丹生川上神社下社の祭神を考慮して、高龗神を説明しようとしているものはない気がします。

〔レ〕丹生川上神社(中社)の祭神は罔象女神(みずはのめかみ)で、伊邪那美神(いざなみのかみ)やみ臥(こや)しまして、尿(ゆまり)に成りませる神です。
〔レ〕丹生川上神社下社の祭神は闇龗神(くらおかみのかみ)で、迦具土神(かぐつちのかみ)から化成した神です。
 伊邪那岐命が迦具土神(かぐつちのかみ)を斬ったとき、その御刀(みはかし)の手上(たかみ)の血から闇於加美神(くらをかみのかみ)・闇御津羽神(くらみつはのかみ)が化成したのです。
 ところが、丹生川上神社上社の祭神の高龗神(たかおかみのかみ)は、迦具土神(かぐつちのかみ)や伊邪那美神から化成した神ではなく、突然現れてきた神のようなイメージなのです。
 日本各地を回っていけば、そのうち解るだろうと思いながら日本各地を回ってきたのですが、どこに行っても高龗神(たかおかみのかみ)のことを明確に説明しているものには出会うことはありませんでした。

 一般的には次のように言われています。

 高龗神(たかおかみのかみ)と闇龗神(くらおかみのかみ)は同神異名である

 しかしこの説明だと、奈良県の丹生川上神社の3つの神社のように、3つの祭神構成したくなる部分を説明しきれません。
 『日本書紀』の一書の高龗神(たかおかみのかみ)説明によると・・
 迦具土神(かぐつちのかみ)から誕生した、としています。
引用画像をおきます
 なおさら、奈良県の丹生川上神社の3つの神社のように3つの祭神構成したくなる部分と、『古事記』と『日本書紀』の意図がどういうものだったか、追求すべき性質のもであるような気がします。

【 一書6d 】

 伊奘諾尊(いざなきのみこと)が軻遇突智(かぐつち)を切ったことにより次々と神々が出現した。
 伊奘諾尊(十握剣) ─×─ 軻遇突智
         ↓
        五百筒磐石
        甕速日神(甕速日命)
        熯速日神(熯速日命)
        磐裂神
        根裂神
        磐筒男命・(磐筒女命)
        闇龗
        闇山祇
        闇罔象

【 一書7a 】

伊奘諾尊 ─×─ 軻遇突智
     ↓
    雷神
    大山祇神
    高龗
    磐裂神
    根裂神
丹生川上神社上社 奈良県吉野郡川上村大字迫167
吉野川上流
平成12(2000)8月2日(水曜日)にも訪問している。
【御祭神】高龗大神(たかおかみ)
【相殿神】大山衹大神(おおやまずみ)
      大雷大神(おおいかつち)
丹生川上神社(中社) 奈良県吉野郡東吉野村大字小968
高見川流域
平成12(2000)8月2日(水曜日)にも訪問している。
【御祭神】罔象女神(みずはのめかみ)
【配 祀】伊邪奈岐神
     伊邪奈美神
     天照大神
     大国主命
丹生川上神社下社 奈良県吉野郡下市町大字長谷1-1
丹生川流域
平成12(2000)8月2日(水曜日)にも訪問している。
【御祭神】闇龗神(くらおかみのかみ)
 奈良県の丹生川上神社の上社・中社・下社という3つの神社の祭神構成は、伊邪那岐命が迦具土神(かぐつちのかみ)を斬った返り血の中に、迦具土神(かぐつちのかみ)に属さない高龗神(たかおかみのかみ)が潜んでいたことを示したかったのではないか?

・・と、平成21年1月23日(金)現在では考えるに至りました。

 高龗神(たかおかみのかみ)とは、吉野川の上流に祀られている位置からいって、伊邪那岐命と伊邪那美命が呼吸を合わせて生みあげた迦具土神(かぐつちのかみ)から化生した闇龗神(くらおかみのかみ)より、神霊の流れの上位に属する神である可能性があります。
 また、丹生川上神社(中社)より上流に祀られていることから、伊邪那美神(いざなみのかみ)やみ臥(こや)しまして、尿(ゆまり)に成りませる神である罔象女神よりも神霊の流れの上位に属する神である可能性があります。

 高龗神(たかおかみのかみ)は伊邪那岐命・伊邪那美命の神生みに属さない神らしい。

 つまり、伊邪那美命が火の神を生むとき、火の神の中に高龗神(たかおかみのかみ)がスベリこんでしまったのではないか?
 と考えるに至りました。

丹生川上神社の地図

火の力を持つイザナミ命が火の神を生んで神去ることがおかしいのだ・・

 火結(ほむすび)、火産霊(ほむすび)といわれる力を持つイザナミ命が、火の神を生んで神去られるということが、素直に考えればおかしいのです。
 火結(ほむすび)、火産霊(ほむすび)の力を持つ者が「火」を呼びおこして、その火で亡くなった場合、自分に邪心があるか、呼び起こした火に邪心があるかのいずれかです。

 迦具土神(かぐつちのかみ)の検証、イザナミ命の検証の両方のケースが検証されることになったのでしょう。

【迦具土神(かぐつちのかみ)の検証】
イザナキ命は、泣いて、迦具土神(かぐつちのかみ)を斬りました。

 イザナギ命の力は分離分割にあります。

 迦具土神(かぐつちのかみ)の各部位を分離・分割し、どこに何が潜んでいるか映し出そうとしたのです。

ここに迦具土神(かぐつちのかみ)斬り給へば、

その血 石にこびりて、
石析神(いわさくのかみ) ►奈良県橿原市の御厨子神社(みずしじんじゃ)の2つに割れた磐(いわ)が石析神(いわさくのかみ)の御神体。 【元なる神】
国生みに関わるものか?
根析神(ねさくのかみ) ►奈良県橿原市の御厨子神社(みずしじんじゃ) 【元なる神】
国生みに関わるものか?
石筒之男神(いわつつのおのかみ) ►茨城県笠間市の
羽梨山神社(はなしやまじんじゃ)
【元なる神】
国生みに関わるものか?
雍瓦速日神(みかはやひのかみ) 【元なる神】
国生みに関わるものか?
樋速日神(ひはやひのかみ) 【元なる神】
国生みに関わるものか?
建御雷男神(たけみかつちおのかみ) ►茨城県鹿島市の鹿島神宮 【元なる神】
国生みに関わるものか?
建布都神(たけふつのかみ) ►千葉県香取市の香取神宮 【元なる神】
国生みに関わるものか?
豊布都神(とよふつのかみ) 【元なる神】
国生みに関わるものか?

御刀(みはかし)の手上(たかみ)の血、

闇於加美神(くらをかみのかみ) ►奈良県吉野郡下市町長谷にある
丹生川上神社(下社)
にうかわかみじんじゃ(しもしゃ)
►福井県福井市にある黒龍神社毛谷黒龍神社
【元なる神】
高龗神(たかおかみのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められたがイザナギ命とイザナミ命の国生み・神生みに属さない神である。
闇御津羽神(くらみつはのかみ) 【元なる神】
罔象女神(みずはのめのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められた。

ここに殺されし迦具土(かぐつち)の御首(みかしら)に成りませる神、

正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ) 【元なる神】
〔1〕大山祗神(おおやまずみのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められた。

御胸

於藤山津見神(おとやまつみのかみ) 【元なる神】
〔2〕大山祗神(おおやまずみのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められた。

腹(みはら)

奥山津見神(おくやまつみのかみ) 【元なる神】
〔3〕大山祗神(おおやまずみのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められた。

陰(みほと)

闇山津見神(くらやまつみのかみ) 【元なる神】
〔4〕大山祗神(おおやまずみのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められた。

左の御手

志芸山津見神(しきやまつみのかみ) 【元なる神】
〔5〕大山祗神(おおやまずみのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められた。

右の御手

羽山津見神(はやまつみのかみ) 【元なる神】
〔6〕大山祗神(おおやまずみのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められた。

左の御足

原山津見神(はらやまつみのかみ) 【元なる神】
〔7〕大山祗神(おおやまずみのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められた。

右の御足

戸山津美神(とやまつみのかみ) 【元なる神】
〔8〕大山祗神(おおやまずみのかみ)が迦具土神に映しだされた神名。
「病巣」が認められた。
 成りましき。

ここに斬り給へる御刀(みはかし)

天之尾羽張(あめのおはばり) ►奈良県御所市大字重阪にある天安川神社 【元なる神】
伊都之尾羽張(いづのおはばり) 【元なる神】
 と云ふ。
 迦具土神(かぐつちのかみ)の各部位に化生した神霊から、イザナギ命・イザナミ命の国生みと神生みのどの段階に問題が生じたのか上記の表からうかがい知る事ができると思います。

〔レ〕「迦具土神(かぐつちのかみ)の血が石にこびりて」という箇所はおそらく国生みの部分でしょう。

〔レ〕イザナギ命の「御刀(みはかし)の手上(たかみ)の血」からが神生みの部分になります。

 迦具土神(かぐつちのかみ)を斬った御刀(みはかし)の手上(たかみ)の血は、闇於加美神(くらをかみのかみ)・闇御津羽神(くらみつはのかみ)と呼ばれています。
 闇於加美神(くらをかみのかみ)は、高龗神(たかおかみのかみ)が映された神でしょう。
 だから、闇於加美神(くらをかみのかみ)は高龗神(たかおかみのかみ)と対で祀られることが多い。
 しかし、高龗神(たかおかみのかみ)は、イザナギ命・イザナミ命の国生みと神生みに属さない神です。

 闇御津羽神(くらみつはのかみ)は、罔象女神(みずはのめかみ)が映された神でしょう。

〔レ〕ここに殺されし迦具土(かぐつち)の御首(みかしら)・御胸・腹(みはら)・陰(みほと)・左の御手・右の御手・左の御足・右の御足には、大山祗神(おおやまずみのかみ)の映された神々が化成しました。

 実は、イザナギ命・イザナミ命の国生みと神生みには深刻な問題が潜んでいました。

 国常立尊の御神政を崩壊に導いた「存在」も前提にして、イザナギ命・イザナミ命は国生みと神生みを行わざるを得なかった。
 国常立尊の御神政を崩壊させた力が、イザナギ命・イザナミ命の国生みと神生みにも加わっていったのでした。
 国常立尊の御神政を崩壊に導いた「存在」、それがイザナギ命・イザナミ命の時代に、高龗神(たかおかみのかみ)として自覚されたのだろうと思います。

 高龗神(たかおかみのかみ)を善に立ち返らせるべく、各所で祀られていきました。

 しかし、高龗神(たかおかみのかみ)の由来は残されなかった。
 というのは、高龗神(たかおかみのかみ)の本体というのは、天の側の「忌み嫌う気持ち」が地の側に降りてきたものなので、由来を書き記すと、高龗神(たかおかみのかみ)を「忌み嫌う気持ち」が地の側に生じかねない。
 九頭龍を追求して解かったことは、火の国の燃えカスが、「燃えカスを忌み嫌う気持ち」と結びつき物質力を得たことから九頭龍が発生したということでした。
 火の国の住人が「火の国の燃えカス」に対して無知であったため、「燃えカスを忌み嫌う気持ち」が生じ、それが九頭龍となって現れてしまったのです。
 高龗神(たかおかみのかみ)の由来を残しておくと、地の側でも「高龗神(たかおかみのかみ)を忌み嫌う気持ち」が生じ、それが実体化し、地の側に大混乱をもたらしかねない、
 ・・そういう恐れがあったのだろうと思います。

 時が満ちて、理解しなければならない人だけが理解すればよいことだったのかも知れません。

 時が満ちるまでは由来がわからなくとも、高龗神(たかおかみのかみ)として地の側で善的作用が発揮されるようになっていればよかった、ということでしょう。
 天香久山では、国常立尊の御神政を崩壊に導いた「存在」である高龗神(たかおかみのかみ)を国常立尊と併置して祀り、善的作用を引き出そうとしています。
 日本とはそういう国です。
 悪でも祀りかえていけば善となる、
 とする国です。
国常立神社(くにとこたち)
天香久山の国常立神社と高龗神(たかおかみのかみ)神社

次、「やみ臥しまし」たイザナミ命の尿から生まれた罔象女神の検分と検証・・

 丹生川上神社(中社)の祭神・弥都波能売神(みずはのめかみ)はイザナミ命が「やみ臥しまして」から尿(ゆまり)になった神です。
 弥都波能売神の由来は明らかです。
 ところが、イザナギ命の「御刀(みはかし)の手上(たかみ)の血」から闇御津羽神(くらみつはのかみ)が映し出されてきた。
 闇御津羽神(くらみつはのかみ)は弥都波能売神(みずはのめかみ)が映し出されたものでしょう。
 現代風に言えば、イザナミ命が病気になってしまった「原因物質」は弥都波能売神(みずはのめかみ)にも影響を与えていたのです。
 神の世にあってはその「原因物質」までもが神性を持ちます。
 この「原因物質」が高龗神(たかおかみのかみ)で、神霊の系譜からみて、イザナギ命・イザナミ命の上位に位置するものであるため、丹生川上神社(中社)より上流に祀られることになった。

『新版 ひふみ神示』(第6巻日月の巻、pp163-164)からの引用

 ・・・・伊邪那美神やみ臥しまして、たぐりになりませる神、金山比古神、金山比売神、屎(くそ)になりませる神、波仁夜須比古神、波仁夜須比売神、尿(ゆまり)に成りませる神、弥都波能売神、和久産巣日神、この神の御子豊宇気比売神と申す。ここに伊邪那美神、火の神生み給ひて、ひつちと成り給ひて、根の神の中の国に神去り給ひき。ここに伊邪那岐神泣き給ひければ、その涙になりませる神、泣沢女神(なきさわのめかみ)ここに迦具土神かくつちのかみ)斬り給へば、その血石のこびりて、石析神(いわさくのかみ)、根析神(ねさくのかみ)、石筒之男神(いわつつのおのかみ)、雍瓦速日神(みかはやひのかみ)、樋速日神(ひはやひのかみ)、建御雷男神(たけみかつちおのかみ)、建布都神(たけふつのかみ)、豊布都神(とよふつのかみ)。
 御刀(みはかし)の手上(たかみ)の血、闇於加美神(くらをかみのかみ)、闇御津羽神(くらみつはのかみ)。
 ここに殺されし迦具土(かぐつち)の御首(みかしら)に成りませる神、・・・・<略>・・・・ここに斬り給へる御刀(みはかし)、天之尾羽張(あめのおはばり)、伊都之尾羽張(いづのおはばり)といふ。ここに妹(いも)恋しまし給ひて音(ね)の国に追い往で給ひき。

次、神生みで生まれた大山津見神の検分と検証・・

 丹生川上神社上社の相殿神として祀られている「大山衹大神(おおやまずみのおおかみ)」は、イザナキ命・イザナミ命の神生みの時に生まれた神です。
 ところが、殺された迦具土(かぐつち)の御首(みかしら)・御胸・腹(みはら)・陰(みほと)・左の御手・右の御手・左の御足・右の御足に、大山祗神(おおやまずみのかみ)の映された神々が現れてきました。
 現代風に言えば、イザナミ命が病気になってしまった「原因物質」は大山衹大神(おおやまずみのおおかみ)にも影響を与えていたのです。
 神の世にあってはその「原因物質」までもが神性を持つことは先ほど指摘したとおりです。
 この「原因物質」が高龗神(たかおかみのかみ)でした。
 大山衹大神(おおやまずみのおおかみ)を高龗神(たかおかみのかみ)の相殿神として祀ることによって、大山衹大神(おおやまずみのおおかみ)に現れてくる影響をなくす効果があるような気がします。
 つまり、大山衹大神のなかから高龗神(たかおかみのかみ)を分離抽出するのです。

 大山衹大神の御子に瓊々杵尊の妻となった木花咲耶姫と、妹をワナにかけた磐長姫がいます。

 磐長姫は、『秀真伝(ほつまつたゑ)』では八岐大蛇の転生とされ、『ひふみ神示』では「岩の神」とされている神です。
 磐長姫は、貴船神社の結社の伝承では、貴船神社の結社で神上がられています。
 貴船神社の本宮の現在の祭神が高龗神(たかおかみのかみ)になっていることを鑑みると因縁の絡まりの面白さがあると思います。

磐長姫を祀る貴船神社の結社(ゆいのやしろ)

貴船神社の結社

イザナミ命が神上がられたのちの黄泉国での検証・・

 丹生川上神社上社の相殿神として、大雷大神(おおいかつちのおおかみ)も祀られています。
 大雷大神(おおいかつちのおおかみ)はイザナミ命の黄泉国での御尊骸の御頭(みかしら)に化生した神です。
 ということは、高龗神(たかおかみのかみ)の影響は黄泉国にまで及んでいたということになります。
 ここでも現代風に言えば、イザナミ命が病気になってしまった「原因物質」は、大雷(おおいかつち)というイザナミ命の死後の世界にも影響を与えていたのです。
 神の世にあってはその「原因物質」までもが神性を持つことは先ほど指摘したとおりです。
 イザナミ命の死後の世界にも影響を与えるこの「原因物質」が高龗神(たかおかみのかみ)でした。

『新版 ひふみ神示』(第6巻日月の巻、pp163-164)からの引用

 ここに妹(いも)恋しまし給ひて根の国に追い往(い)で給ひき。
 ここに伊邪那美の命 語らひつらく、あれみましとつくれる国、末だつくりおへねど、時まちてつくるへに、よいよ待ちてよと宣り給ひき。
 ここに伊邪那岐命、みましつくらはねば吾とつくらめ、と宣り給ひて、帰らむと申しき。 ここに伊邪那美命 九(こ)聞き給ひて、
 御頭(みかしら)に大雷おおいかつち)、オホイカツチ、
 胸に、火の雷(ホのいかつち)、ホノイカツチ、
 御腹には、黒雷(くろいかつち)、黒雷(クロイカツチ)、
 かくれに 、折雷(さくいかつち)、サクイカツチ、
 左の御手に、若雷(わきいかつち)、ワキ井カツチ 、
 右の御手に、土雷(つちいかつち)、ツチイカツチ、
 左の御足に、鳴雷(なるゐかつち)、ナルイカツチ、
 右の御足に、伏雷(ふしいかつち)、フシ井カツチ、
 なり給ひき。

瓊々杵尊が比叡山を造営し、鳴る神(雷)を別けて罔象女神と迦具土神に・・

 黄泉国の「雷」がかかえる問題はとても深刻なものでした。

 『秀真伝』御機の二十四「コヱ国原見山の紋」(鳥居礼編著、八幡書店、下巻P27-29 )の概略

 紀元前1,290,607年(→年表)、瓊々杵尊は八洲めぐりの勅を得て、琵琶湖西岸の鵜川で猿田彦に会い、瑞穂の仮宮を築き、酒折の宮で木花咲耶姫に出会った。
 翌紀元前1,290,606年、木花咲耶姫は、火明・火進・火遠(彦火々出見)の順で三つ子を産んだ。

 天忍穂耳尊が箱根で神上がられた。

 瓊々杵尊は、天忍穂耳尊の3年の喪祀りを済ませてから、比叡山を造営することになった。
 比叡山を造営してから穀物がたくさん出来るようになったのでミゾロ池(深泥池)と呼ぶようになった。
 ミゾロ池(深泥池)の西岸の岩を砕き、小石にして川に流しいれ水をあふれさせ、荒地に水を引き、葵葉(あおいば)と桂(かつら)によって鳴る神(雷)を別け鎮め、軻遇突智神(かぐつちのかみ)と罔象女神(みずはめのかみ)をお生みになった。

(参考)罔象女神は貴船神社(奥宮)で祀られ、軻遇突智神は愛宕神社で祀られている。

 この功績によって、瓊々杵尊は「別雷(わけいかづち)」という称号を天照神から賜った。
(※)京都の上鴨神社の御祭神は賀茂別雷大神である。

 貴船神社の創建は、瓊々杵尊が罔象女神軻遇突智神を別けたことに由来するのかもしれない。

 比叡山の造成 → ミゾロ池 → 葵葉と桂によって罔象女神と軻遇突智神を別ける。

 『秀真伝(ほつまつたゑ)』御機の二十四「コヱ国原見山の紋」(鳥居礼編著、八幡書店、下巻P27-29 )

原治君(はらをきみ) 伊豆崎宮(ゐづさきみや)に 瓊々杵尊
箱根神(はこねかみ) 三年祭りて 天之忍穂耳尊を箱根神として。
瀛壺(おきつぼ)の 峰より眺(なが)め 瀛壺とは近江(滋賀県)のこと
勅(みことのり) 「汝(なんじ)山咋命(やまくひ)  
山背(やまうしろ) 野お堀り土お 山背、山城は京都府南部のこと
こゝに上げ 大日(おおひ)の山お 大日山とは富士山のこと。
遷(うつ)すべし」 一枝(ひとゑだ)に足り 一枝(ひとゑだ)は60年。
一枝(ひゑ)の山 その池水(いけみず) 比叡山
田のゾロに 乗りて稔れば  
ミゾロ池 まゝあり池の 京都市北区上賀茂狭間町の深泥池(みどろいけ)のこと
西岩屋(にしいわや) 実(み)食(は)む礫(ゐしな)お  
稜威(ゐつ)別(わ)けて 流す石川(ゐしかわ)  
塞(せ)き入れて 荒地(あれわ)お生(い)けて  
鳴る神 別(わ)けて鎮(しづ)むる  
軻遇突智神(かぐつち)と 罔象女神(みづはめ)お生(う)む 貴船神社を罔象女宮といった。
(PP103-105)
愛宕山の愛宕神社若宮の祭神に、雷神軻遇突智神がいる。
葵葉(あおいば)と (かつら)に伊勢の  
勅(みことのり) 「天(あめ)は降り照り  
全(まつた)きは 雷(いかづち)別(わ)けて  
神(かみ)を生(う)む これ国常立尊(とこたち)の  
新(さら)の稜威(ゐづ) 別雷(わけいかづち)の  
天君(あまきみ)」と 璽(をしで)賜(たま)わる  
広沢 太田命(おおた)に掘らせ 京都市右京区嵯峨広沢町に広沢池があるが何らかの関係があるか?
国となす    
 黄泉国の鳴る神(雷)の影響は第二次天孫降臨の時代にも認められていたのでしょう。
 瓊々杵尊は、比叡山を造成され、その結果ミゾロ池(深泥池)ができ、鳴る神(雷)を葵葉と桂によって罔象女神と軻遇突智神を別けたのです。
 罔象女神は貴船神社(奥宮)で祀られ、軻遇突智神は愛宕神社で祀られたのでしょう。
 ところが、瓊々杵尊が鳴る神(雷)を別けて、貴船神社(奥宮)に罔象女神を祀ったものが、現在の貴船神社(奥宮)の祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)に置き換えられている。
 罔象女神の水としての本姓から水の部分が蒸発し、問題の核心部分が残された、とみることもできそうです。

 ここに歴史という時の推移の面白さがある。

罔象女宮としての伝承を失った貴船神社の奥宮の本殿

『秀真伝』では罔象女宮であったのだが、現在では祭神が高龗神になっている貴船神社の奥宮(京都市左京区)

貴船神社(本宮)の本殿

 祭神が高龗神である貴船神社の本宮(京都府京都市左京区)

 前項では、【迦具土神(かぐつちのかみ)の検証】の結果、高龗神(たかおかみのかみ)・罔象女神(みずはのめのかみ)・大山祗神(おおやまずみのかみ)に問題の所在があることを示し、全て高龗神(たかおかみのかみ)に収斂していくことを指摘しました。
 さらに、丹生川上神社上社の相殿神として大雷大神が祀られていることから、黄泉国においても高龗神(たかおかみのかみ)の影響があることを指摘しました。
 奈良県吉野では、迦具土神(かぐつちのかみ)がテーマであったのに対し、京都府貴船では罔象女神(みずはのめかみ)がテーマになっているようだ。
 迦具土神(かぐつちのかみ)というフィルターで高龗神(たかおかみのかみ)をみて、罔象女神(みずはのめかみ)というフィルターで高龗神(たかおかみのかみ)をみて、ようやくはじめて、高龗神(たかおかみのかみ)の影響が徹頭徹尾あったことが理解できる。

なぜ、九頭龍に関連して高龗神を調べる必要が出てきたか・・

 九頭龍の由来を調べているとき、「越前名蹟考」の由来書きを目にしました。

- - - - <   ここから「 九頭竜川(1) 」というサイトからの引用です ∞ - - →

 寛平元年(889)6月、平泉寺の白山権現が衆徒の前に姿を現して、尊像を川に浮かべました。
 すると九つの頭を持った竜が現れ、尊像を頂くようにして川を流れ下り、黒竜大明神の対岸に泳ぎ着きました。
 以来、この川を「九頭竜川」と呼ぶようになったということです。

    ← - - - - ∞ ここまで 「 九頭竜川(1) 」というサイトからの引用です。 > - - - - - - -

 「越前名蹟考」の伝承の背後には、平泉寺白山神社周辺で九頭龍が子胤を得た可能性があることを指摘しました。 → 平泉寺白山神社の九頭龍
平泉寺 白山神社拝殿

イザナミ命が祭神である平泉寺白山神社(福井県勝山市)

 そして、九頭龍が流れ着いた可能性のある舟橋の黒龍神社で九頭龍の子が生まれた可能性を指摘しました。 → 平泉寺白山神社の九頭龍
舟橋の黒龍神社(くろたつ)拝殿

高龗神と闇龗神が祭神である舟橋の黒龍神社(福井県福井市)

 さらに、足羽山(あすわ)の毛谷黒龍神社(けやくろたつ)周辺で九頭龍の子が育った可能性も指摘してきました。 → 平泉寺白山神社の九頭龍
毛谷黒龍神社(けやくろたつ)拝殿

高龗神と闇龗神が祭神である毛谷黒龍神社(福井県福井市)

 九頭龍と黒龍大明神は大いに関係ありそうなのです。

 黒龍大明神の祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)と闇龗神(くらおかみのかみ)です。
 闇龗神(くらおかみのかみ)は、伊邪那岐命が迦具土神(かぐつちのかみ)を斬った御刀(みはかし)の手上(たかみ)の血になった神ですので神の出自が明らかなのですが、高龗神(たかおかみのかみ)の出自はここでも不明なままです。

 黒龍大明神に所縁がある毛谷黒龍神社(けやくろたつ)は足羽山(あすわやま)の麓にあります。

 黒龍大明神をおって足羽山(あすわやま)を調べていると、「天魔ヶ池(てまがいけ)」という池があることを知りました。
天魔ヶ池の全景

天魔ヶ池(てまがいけ)

 足羽山(あすわやま)とは、継体天皇を祀る足羽神社(あすわ)がある山です。
 しかも、後醍醐天皇の建武の中興を支えた新田義貞を祀る藤島神社もあり、極めて由緒正しい山なのです。
 「天魔ヶ池(てまがいけ)」はその足羽山(あすわやま)にあります。

  → http://www.fukui-rekimachi.jp/b_jinbutu/d_sibata.html

 九頭龍が渡っていった場所に、どうして「天魔」という名前でよばれている場所があるのかとても関心がわきました。
「福井市商工労働部歴史のみち整備推進課」の方に質問してみました(2009年1月19日 17:22の質問メール)。

 返答は次のようでした。

- - - - <  返信のメール ここから、途中意訳しています ∞ - - →

 天魔ヶ池(てまがいけ)の由来ですが、角川書店発行の「日本地名大辞典」によりますと、
天魔ヶ池(てまがいけ)(天蓋が池ともいう)の名は、中世朝倉氏の時代、空に天蓋がかかっていたのを、寺宝院(現西木田3丁目)の僧が祈祷しておろしたことに由来する、
とのことです。
「福井市商工労働部歴史のみち整備推進課」の担当の方から2009年1月20日 9:15に返信

    ← - - - - ∞ ここまで 返信のメールです > - - - - - - -

「空に天蓋がかかっていたのを、 寺宝院(現西木田3丁目)の僧が祈祷しておろした」
という説明は、とても面白いと思いました。
 しかし問題は・・
 何故「空に天蓋がかかっていた」のかにあります。
 現在「天魔ヶ池(てまがいけ)」と呼ばれているように、
「天魔」が出てくる場所だから「天魔」が出てこないように「空に天蓋がかかっていた」と解するほうが自然です。

 越前(福井県)では「天魔」という存在が自覚されていたのかもしれません。

 「天魔」と高龗神(たかおかみのかみ)の何らかの関係があると直感しました。

福井県福井市足羽山(あすわやま)の地図

高龗神(たかおかみのかみ)と「天魔」に何らかの関係があるとすると・・

 高龗神(たかおかみのかみ)と「天魔」の間に何らかの関係があるという仮定で奈良県の天香久山の各神社でどのような祭神が祀られているかをみると、どのように見えてくるでしょうか?

 天香久山の山頂には国常立神社があり、2つの神社が並立されています。

国常立神社(くにとこたち)
天香久山の国常立神社と高龗神(たかおかみのかみ)神社

 向かって左に国常立命を祀り、向かって右に高龗神(たかおかみのかみ)を祀っています。
 南側に下ってくると上の御前(祭神:伊邪那岐命)があり、下の御前(祭神:伊邪那美命)があります。
 麓に下りて、天岩戸神社です。

 天香久山がどういう位置にある神社かは、大和三山のページをご覧下さい。

 天香久山の北側の天香山神社(あめのかぐやま)には、伊邪那岐命が迦具土神(かぐつちのかみ)を斬った「十拳の剱」を洗った池があります。
 その「十拳の剱」を洗ったときも迦具土神(かぐつちのかみ)に属さない神がでてきた。

 その神を伊邪那岐命は、高龗神(たかおかみのかみ)として祀ったのではないか?

 国常立命と並んで祀られているところみると、国常立命の御神政が崩壊する原因になった神であるようにも思えてきます。

 しかし、残念ながら高龗神(たかおかみのかみ)の由来は残されていません。

 国常立命に繋がる神々は、天の側に属する「天魔」の動きを地の側で高龗神(たかおかみのかみ)として各地で祀ってきた、と推論できるのではないかと思います。
 だから、「天魔」の近くには、高龗神(たかおかみのかみ)が必ずといっていいほど祀られているのかもしれません。

 この作用は日本においてはお馴染みのものです。

 スサノオ命が八岐大蛇を退治したあとに、八岐大蛇を安潟神として祀られたのでコノハナサクヤ姫神の姉・磐長姫神として転生できました。

 同じように、

 戸隠神社の九頭龍社は九頭龍を悔い改めさせるために神として祀ったし、箱根の九頭龍神社は九頭龍を調伏し、神として祀ったのです。
 日本とはそういう国です。

 悪でも悔い改めれば神の立場に戻れたのです。

 国常立尊の時代に、国常立尊の御神政を転覆させた天の側に属する「天魔」の動きを、地の側で高龗神(たかおかみのかみ)として祀ってきたのだと思えるようになりました。


天香久山の地図

「天魔」について語る前に、火の国とは何かについて・・

 「天魔」について語る前に、物質界が始まるズ〜っと前の状態に触れておきましょう。

 火、動いて水、中心が歓喜。
 光、動いて影、中心が歓喜。
 熱、動いて暗、中心が歓喜。
 日、動いて月、中心が歓喜。
 陽、動いて陰、中心が歓喜。

 火の国とはウとムが和したムであり、極小と極大が和した超完成かつ超未完成の国。
 歓喜の国
 弥栄の国
 根源の国

 (※)火の国の燃えカスである黒煙は、この世では金(きん)と現れるらしい。

天魔とは「火の国の住民の火の国の燃えカス・黒煙を忌み嫌う心」だ・・

 火の国の歓喜の結果、周辺に黒煙が生じました。
 いわゆる火の国の燃えカス、ススといえるものです。
 次の発展段階である物質界は、この火の国の燃えカス、ススがないと誕生しません。
 火の国の燃えカスである黒煙は、の世界に留め置かれ、の中で物質界の素子へと成長するときを待っていました。

 ところが、火の国(永遠の楽園)の住人は、この黒煙の発生とその必要性についての無知でした。

 そのため、火の国(永遠の楽園)のなかに「黒煙を忌み嫌う心」が生じてしまいます。
 「火の国(永遠の楽園)の住人の黒煙を忌み嫌う心」は、火の国(永遠の楽園)では「」によって浄化しえていました。
 ところが、「火の国(永遠の楽園)の住人の黒煙を忌み嫌う心」は、の世界に留め置かれ物質界への成長のときを待っていた黒煙の領域にまで到達してしまいます。
 火の国(永遠の楽園)側は、の世界にも「」を届け、「火の国(永遠の楽園)の住人の黒煙を忌み嫌う心」を浄化しようと試みたのです。
 光が行き届く熱の世界においては、「黒煙を忌み嫌う心」は浄化しえるのですが、光が行き届かない熱の世界では「黒煙を忌み嫌う心」は浄化し切れなかったのです。
 大山津見神と野椎神の神生みの神名の中に、火の国(永遠の楽園)の当時の混乱が歌いこまれているような気がします。

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次に、大山津見神(おほやまつみのかみ)、野椎神(ぬつちのかみ)の二柱神、山野(やまぬ)に依りもちわけて、ことあげて生みませる神、
天之狭土神(あめのさつちのかみ) ► 天に黒煙が満ちてきてある程度大きな領域になってきた状態。
国之狭土神(くにのさつちのかみ) ► 黒煙が天の側だけでなく火の国(永遠の楽園)の領域に迫ろうとしてきた状態
天之狭霧神(あめのさぎりのかみ) ► 黒煙やススが天にかかり始めた状態
国之狭霧神(くにのさぎりのかみ) ► 黒煙やススが火の国(永遠の楽園)にかかり始めた状態
天之闇戸神(あめのくらとのかみ) ► その結果、天が暗くなり
国之闇戸神(くにのくらとのかみ) ► 火の国(永遠の楽園)にも暗闇がせまってきた
大戸惑子神(おほとまどひこのかみ) ► 火の国(永遠の楽園)に住人に戸惑う男子が増え
大戸惑女神(おほとまどひめのかみ) ► 火の国(永遠の楽園)に戸惑う女子が増えていった。
大戸惑子神(オホトマドヒコノカミ) ► その戸惑いは熱の世界に反映し、戸惑う男子が増え
大戸惑女神(オホトマドヒメノカミ) ► 熱の世界にも戸惑う女子が増えていった。
 生みましき、

光が届く熱の領域の天使アロン、光の届かない熱の領域の天使ベルゼブブ・・

 熱の領域は2つの領域に分かれていました。
 火の国(永遠の楽園)から光が届く熱の領域光が届かない熱の領域です。
 熱の表裏という表現が妥当かも知れません。
 光が届く熱の領域を受け持たれたのはアロンという天使でした。
 アロン情熱生きる力を司る天使です。
 そして、光が届かない熱の領域を受け持たれたのはベルゼブブという天使でした。
 ベルゼブブ慈しみとか慈愛を司る天使でした。
 火の国(永遠の楽園)の歓喜の燃えカスである黒煙は、熱の世界に留め置かれ、次の発展段階である物質界の素子になるときを待っていました。
 光が届く熱の領域光が届かない熱の領域を交互に循環する中で成長しつつあったのです。

 アロンベルゼブブの良き協力関係があった時代でした。

 火の国(永遠の楽園)の多くの住人は、「火の国(永遠の楽園)の燃えカスである黒煙」が、成長していく「存在」であることに気づいていませんでした。
 火の国(永遠の楽園)の多くの住人は、「火の国(永遠の楽園)の燃えカスである黒煙」を全く価値のない自分たちの輝きと光を脅かす存在であると捉えてしまったのです。
 こうして火の国(永遠の楽園)の多くの住人に、「火の国(永遠の楽園)の燃えカスである黒煙」を「忌み嫌う気持ち」が生じてしまった。
 火の国(永遠の楽園)のこの「忌み嫌う気持ち」は、の世界に届くことになりました。
 光が届く熱の領域ではの作用によって「忌み嫌う気持ち」を浄化できたのですが、光が届かない熱の領域では浄化に用いるがありません。そのため、光が届かない熱の領域に「忌み嫌う気持ち」が沈殿していきました。
 光が届かない熱の領域に「忌み嫌う気持ち」が沈殿していく事態が進行していったとき、ベルゼブブは、アロンと光の天使の関係を羨ましく妬ましく思ってしまったのです。
 このとき、光が届かない熱の領域に沈殿していった「忌み嫌う気持ち」がベルゼブブの「羨ましく妬ましく思った」気持ちを利用し、そして熱の中で育まれていた物質の素子である黒煙の物質力をも利用し、九頭龍となって現れてしまったのです。
 火の国(永遠の楽園)の多くの住人の「黒煙を忌み嫌う気持ち」が「天魔」に転じた瞬間でした。
 こうして、「天魔」と「九頭龍」は火の国(永遠の楽園)を破壊しにかかりました。
 というのは、「忌み嫌う気持ち」が昂じると「忌み嫌う」対象物を亡き物にしようという属性があるからです。
 慈愛の天使ベルゼブブは、アロンと光の天使の関係を壊しにかかりました。
 その結果、ベルゼブブは慈愛の天使から転落していきます。
 光が届かない熱の領域を司る天使がいなくなった熱の領域が崩壊していくのに時間はかかりませんでした。
 アロンが情熱や生きる力を司る天使から転落し、最後に光の天使までもが転落していったのでした。
 全てが、火の国(永遠の楽園)の多くの住人が物質の発展法則を理解し得ず、火の国(永遠の楽園)の歓喜の燃えカスである黒煙を「忌み嫌った」ことから始まったのです。

 言葉の原義からいって、「天魔」と「九頭龍」とは、同時に発生したものです。

 だから福井県に「天魔ヶ池(てまがいけ)」というふうに「天魔」を伝えるところがあるとすれば、同時に九頭龍を伝えていなければならない、という理屈になっているはずです。
天魔」と「九頭龍」は、ビックバーン宇宙以前にも存在していたものなので、どの宇宙においても歴史貫通的に現れて来ているものです。

 宇宙は、「天魔」と「九頭龍」の影響を克服しなければなりませんし、克服できる段階にきています。

 そう主張できる理由は2点あります。
(1)九頭龍の中に取り込まれ、火の国(永遠の楽園)を破壊する物質力になっていた火の国の燃えカスが、次の時代の物質界の素子になる水準まで成長したこと。
 つまり、火の国の燃えカスが自力でも九頭龍の影響から脱却できるところまで成長した、ということです。
 まずこれが一番大きい。
(2)火の国の住人の多くが、「忌み嫌う気持ち」を持つとどうなるのかを太陽系宇宙の変遷過程のなかで学んだこと。
 これが二番目に大きい。

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 火の国(永遠の楽園)からの光が届く熱の領域として奈良県の吉野は象徴できる気がします。
丹生川上神社上社 (にゅうかわかみじんじゃかみしゃ)
祭神が高龗神である丹生川上神社上社(奈良県吉野郡川上村)

 火の国(永遠の楽園)からの光が届かない熱の領域として奈良県の宇陀は象徴できる気がします。

室生龍穴神社
祭神が高龗神である室生龍穴神社(奈良県宇陀市室生寺)
室生龍穴神社の奥宮
祭神が高龗神である室生龍穴神社の奥宮

「天魔」を地の側では高龗神(たかおかみのかみ)として祀った・・

 「天魔」とは、火の国(永遠の楽園)の「黒煙を忌み嫌う心」でした。
 火、動いて水、中心が歓喜。
 天の火の国(永遠の楽園)の「黒煙を忌み嫌う心」は、地の側では水の動きとなって現れます。
 水の動きとなって現れた火の国(永遠の楽園)の「黒煙を忌み嫌う心」のことを高龗神(たかおかみのかみ)と呼んだのでしょう。

 天の動きに対して、地の側では絶対服従。

 秩序とはそういうものです。
 「天魔」は天の側で対処されるべき問題で、地の側の問題ではありません。
 天の問題に地の側が関与しようとすると秩序が崩れる。
 しかし、いったん地の側の動きに現れてきたものを「善」なるものに転換していくのは地の側の問題です。
 「天魔」としての火の国の「黒煙を忌み嫌う心」を地の側で、高龗神(たかおかみのかみ)として祀って、時が来るのを待ったのです。

神代に九頭龍は持子という女性に転生させられ、子を産んでいる・・

 神代に九頭龍は持子という女性に転生させられ、そして天照神との間に、ある男の子を生みました。
 ということは、九頭龍の発生の原因となった「黒煙を忌み嫌う心」(天魔)を九頭龍・持子の子として表現した可能性があります。
 九頭龍の子は、高龗神(「天魔」の地の側での別称)だったのかもしれません。
 ということは、九頭龍の転生としての持子の子には、極めて重大な関心が払われるべきでしょう。

奈良県で高龗神(たかおかみのかみ)を祀っている主要神社

神社名 住 所 参 考
国常立神社 奈良県橿原市南浦町326 天香久山の頂上で国常立命と並んで高龗神(たかおかみのかみ)を祀る。
天香久山の重要性は大和三山のページで触れている。
大和神社
(おおやまとじんじゃ)


摂社の高龗神社
(たかおかみじんじゃ)
奈良県天理市新泉町星山  大和神社の摂社に高龗神社がある。
 祈雨神祭について全国総本社
 祭神は雨師大神即ち水神様で、崇神天皇のとき渟名城入姫命をして穂積長柄岬(現親泉星山)に創祀される。
 古来6月1日、10年に一度の大祭には、和歌山・吉野・宇陀その他近在邑々から千人余りも参拝者の列が続いたとある。
 先頭に丹生川上神社、中・下社が金御幣を持ち後尾は末社の狭井神社が勤めた。
 茅原上つ道を経て箸墓裾で休憩。大倭柳本邑に入り長岡岬、大市坐皇女渟名城入姫斎持御前の井戸で祓い清める。神職は輿と共に神橋を渡り大和神社に入る。一般の人達は宿から一番鶏が鳴くと倭市磯池に体を清め笠縫邑から神社へ向かう。
 社は古代伊勢神宮と同じ建築様式で江戸時代の建立になる。
室生龍穴神社
(むろうりゅうけつ)
奈良県宇陀市室生区室生1297  祭神は、高龗神 で、竜神または竜王と称する司雨神である。当社の背後の山中の、室生川に注ぐ渓流沿いに約七百メートル登ると、岩窟があり、竜王の籠る洞窟として竜穴と呼ばれて古くから請雨祭祀の行われた所である。
丹生川上神社(上社)
にうかわかみじんじゃ
(かみしゃ)
奈良県吉野郡川上村大字迫  

大和神社(おおやまと)の摂社・高龗神社が高龗神の総本宮 ・・

 大和神社(おおやまとじんじゃ)の摂社に高龗神社がある。
 祈雨神祭については全国総本社であるという。

大和神社摂社の高龗神社

 祭神の高龗神は、雨師大神即ち水神様で、崇神天皇のとき渟名城入姫命をして穂積長柄岬(現親泉星山)に創祀された。

 当社は古く、大倭神社注進状にも記載され丹生川上神社上社の本社でもある。

 【三輪山(みわやま)】については別に考察します。

高龗神(たかおかみのかみ)が祀られている全国の主要神社

神社名 住 所 参 考
毛谷黒龍神社
(けやくろたつ)
福井県福井市毛矢3    
貴船神社 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180  
大山祇神社
(おおやまずみ)
愛媛県今治市大三島町宮浦3327番地   
大山阿夫利神社
(おおやまあふり)
神奈川県伊勢原市大山355


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