ダニエル書 |「月の光」

第1章 ネブカドネザルの夢

第2章 ネブカドネザルの夢

〔2:1〕ネブカデネザルの治世の第二年に、ネブカデネザルは夢を見、そのために心に思い悩んで眠ることができなかった。 〔2:2〕そこで王は命じて王のためにその夢を解かせようと、博士、法術士、魔術士、カルデヤびとを召させたので、彼らはきて王の前に立った。
〔2:3〕王は彼らにむかって、
「わたしは夢を見たが、その夢を知ろうと心に思い悩んでいる」
と言ったので、 〔2:4〕カルデヤびとらはアラム語で王に言った、
「王よ、とこしえに生きながらえられますように。どうぞしもべらにその夢をお話しください。わたしたちはその解き明かしを申しあげましょう」。
〔2:5〕王は答えてカルデヤびとに言った、
「わたしの言うことは必ず行う。あなたがたがもしその夢と、その解き明かしを、わたしに示さないならば、あなたがたの身は切り裂かれ、あなたがたの家は滅ぼされる。 〔2:6〕しかし、その夢とその解き明かしとを示すならば、贈り物と報酬と大いなる栄誉とを、わたしから受けるだろう。それゆえその夢とその解き明かしとを、わたしに示しなさい」。
〔2:7〕彼らは再び答えて言った、
「王よ、しもべらにその夢をお話しください。そうすればわたしたちはその解き明かしを示しましょう」。
〔2:8〕王は答えて言った、
「あなたがたはわたしが言ったことは、必ず行うことを承知しているので、時を延ばそうとしているのを、わたしは確かに知っている。 〔2:9〕もしその夢をわたしに示さないならば、あなたがたの受ける刑罰はただ一つあるのみだ。あなたがたは一致して、偽りと、欺きの言葉をわたしの前に述べて、時の変るのを待とうとしているのだ。まずその夢をわたしに示しなさい。そうすれば、わたしはあなたがたがその解き明かしをも、示しうることを知るだろう」。
〔2:10〕カルデヤびとらは王の前に答えて言った、
「世の中には王のその要求に応じうる者はひとりもありません。どんな大いなる力ある王でも、このような事を、博士、法術士、カルデヤびとに尋ねた者はありませんでした。 〔2:11〕王の尋ねられる事はむずかしい事であって、肉なる者と共におられない神々を除いては、王の前にこれを示しうる者はないでしょう」。
〔2:12〕これによって王は怒り、かつ大いに憤り、バビロンの知者をすべて滅ぼせと命じた。


〔2:13〕この命令が発せられたので、知者らは殺されることになった。またダニエルとその同僚をも殺そうと求めた。 〔2:14〕そして王の侍衛の長アリオクが、バビロンの知者らを殺そうと出てきたので、ダニエルは思慮と知恵とをもってこれに応答した。 〔2:15〕すなわち王の高官アリオクに
「どうして王はそんなにきびしい命令を出されたのですか」
と言った。アリオクがその事をダニエルに告げ知らせると、 〔2:16〕ダニエルは王のところへはいっていって、その解き明かしを示すために、しばらくの時を与えられるよう王に願った。
〔2:17〕それからダニエルは家に帰り、同僚のハナニヤ、ミシャエルおよびアザリヤにこの事を告げ知らせ、 〔2:18〕共にこの秘密について天の神のあわれみを請い、ダニエルとその同僚とが、他のバビロンの知者と共に滅ぼされることのないように求めた。 〔2:19〕ついに夜の幻のうちにこの秘密がダニエルに示されたので、ダニエルは天の神をほめたたえた。
〔2:20〕ダニエルは言った、
「神のみ名は永遠より永遠に至るまでほむべきかな、
知恵と権能とは神のものである。
〔2:21〕神は時と季節とを変じ、
王を廃し、王を立て、
知者に知恵を与え、
賢者に知識を授けられる。
〔2:22〕神は深妙、秘密の事をあらわし、
暗黒にあるものを知り、
光をご自身のうちに宿す。
〔2:23〕わが先祖たちの神よ、
あなたはわたしに知恵と力とを賜い、
今われわれがあなたに請い求めたところのものをわたしに示し、
王の求めたことをわれわれに示されたので、
わたしはあなたに感謝し、あなたをさんびします」。
〔2:24〕そこでダニエルは、王がバビロンの知者たちを滅ぼすことを命じておいたアリオクのもとへ行って、彼にこう言った、
「バビロンの知者たちを滅ぼしてはなりません。わたしを王の前に連れて行ってください。わたしはその解き明かしを王に示します」。


〔2:25〕アリオクは急いでダニエルを王の前に連れて行き、王にこう言った、
「ユダから捕え移した者の中に、その解き明かしを王にお知らせすることのできる、ひとりの人を見つけました」。
〔2:26〕王は答えて、ベルテシャザルという名のダニエルに言った、
「あなたはわたしが見た夢と、その解き明かしとをわたしに知らせることができるのか」。
〔2:27〕ダニエルは王に答えて言った、
「王が求められる秘密は、知者、法術士、博士、占い師など、これを王に示すことはできません。 〔2:28〕しかし秘密をあらわすひとりの神が天におられます。彼は後の日に起るべき事を、ネブカデネザル王に知らされたのです。あなたの夢と、あなたが床にあって見た脳中の幻はこれです。 〔2:29〕王よ、あなたが床におられたとき、この後どんな事があろうかと、思いまわされたが、秘密をあらわされるかたが、将来どんな事が起るかを、あなたに知らされたのです。
〔2:30〕この秘密をわたしにあらわされたのは、すべての生ける者にまさって、わたしに知恵があるためではなく、ただその解き明かしを、王にお知らせすることによって、あなたが心に思われたことを、お知りになるためです。
〔2:31〕王様、あなたは一つの像をご覧になられました。その像は巨大で、非常に輝き、あなたの前に立ち、見るも恐ろしいものでした。 〔2:32〕それは頭が純金胸と腕が銀腹と腿が青銅、 〔2:33〕すねが鉄足は一部が鉄、一部が陶土でできていました。 〔2:34〕見ておられると、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と陶土の足を打ち砕きました。
〔2:35〕鉄も陶土も、青銅も銀も金も共に砕け、夏の打穀場のもみがらのようになり、風に吹き払われ、跡形もなくなりました。その像を打った石は大きな山となり、全地に広がったのです。
〔2:36〕これが王様のご覧になった夢です。さて、その解釈をいたしましょう。 〔2:37〕王様、あなたは全ての王の王です。天の神はあなたに、国と権威と威力と威光を授け、 〔2:38〕人間も野の獣も空の鳥も、どこに住んでいようとあなたの手にゆだね、このすべてを治めさせられました。すなわち、あなたがその金の頭なのです。 〔2:39〕あなたの後にあなたに他の国が興りますが、これはあなたに劣るもの。その次に興る第三の国は青銅で、全地を支配します。 〔2:40〕第四の国は鉄のように強い。鉄はよくすべてを打ち砕きますが、あらゆるものを破壊する鉄のように強い。鉄は全てを打ち砕きますが、あらゆるものを破壊する鉄のように、この国は破壊を重ねます。 〔2:41〕足と足指は一部が陶工が用いる陶土、一部が鉄であるのをご覧になりましたが、そのようにこの国は分裂しています。鉄が柔らかい陶土と混じっているのをご覧になったように、この国には鉄の強さもあります。 〔2:42〕足指は一部が鉄、一部が陶土です。 すなわち、この国には強い部分もあれば、もろい部分もあるのです。 〔2:43〕また、鉄が柔らかい陶土と混じり合っているのをご覧になったように、人々は婚姻によって混じり合います。しかし、鉄と陶土が溶け合うことがないように、一つになることはありません。 〔2:44〕この王たちの時代に、天の神は一つの国を興されます。この国は永遠に滅びることなく、その主権は他の民の手に渡ることなく、すべての国を打ち滅ぼし、永遠に続きます。 〔2:45〕山から人手によらず切り出された石が、鉄、青銅、陶土、銀、金をを打つのをご覧になりましたが、それによって、偉大な神は引き続き起こることを王様にお知らせになったのです。この夢は確かであり、解釈もまちがいありません」。


〔2:46〕そこでネブカデネザル王はひれ伏して、ダニエルを拝し、供え物と薫香とを、彼にささげることを命じた。 〔2:47〕そして王はダニエルに答えて言った、
「あなたがこの秘密をあらわすことができたのを見ると、まことに、あなたがたの神は神々の神、王たちの主であって、秘密をあらわされるかただ」。
〔2:48〕こうして王はダニエルに高い位を授け、多くの大いなる贈り物を与えて、彼をバビロン全州の総督とし、またバビロンの知者たちを統轄する者の長とした。 〔2:49〕王はまたダニエルの願いによって、シャデラクとメシャクとアベデネゴを任命して、バビロン州の事務をつかさどらせた。ただしダニエルは王の宮にとどまっていた。


第4章 ネブカドネザルの夢

〔4:1〕ネブカデネザル王は全世界に住む諸民、諸族、諸国語の者に告げる。どうか、あなたがたに平安が増すように。 〔4:2〕いと高き神はわたしにしるしと奇跡とを行われた。わたしはこれを知らせたいと思う。
〔4:3〕ああ、そのしるしの大いなること、
ああ、その奇跡のすばらしいこと、
その国は永遠の国、
その主権は世々に及ぶ。
〔4:4〕われネブカデネザルはわが家に安らかにおり、わが宮にあって栄えていたが、 〔4:5〕わたしは一つの夢を見て、そのために恐れた。すなわち床にあって、その事を思いめぐらし、わが脳中の幻のために心を悩ました。 〔4:6〕そこでわたしは命令を下し、バビロンの知者をことごとくわが前に召し寄せて、その夢の解き明かしを示させようとした。


〔4:7〕すると、博士、法術士、カルデヤびと、占い師たちがきたので、わたしはその夢を彼らに語ったが、彼らはその解き明かしを示すことができなかった。 〔4:8〕最後にダニエルがわたしの前にきた、――彼の名はわが神の名にちなんで、ベルテシャザルととなえられ、彼のうちには聖なる神の霊がやどっていた――わたしは彼にその夢を語って言った、
〔4:9〕「博士の長ベルテシャザルよ、わたしは知っている。聖なる神の霊があなたのうちにやどっているから、どんな秘密もあなたにはむずかしいことはない。ここにわたしが見た夢がある。その解き明かしをわたしに告げなさい。 〔4:10〕わたしが床にあって見た脳中の幻はこれである。わたしが見たのに、地の中央に一本の木があって、そのたけが高かったが、 〔4:11〕その木は成長して強くなり、天に達するほどの高さになって、地の果までも見えわたり、 〔4:12〕その葉は美しく、その実は豊かで、すべての者がその中から食物を獲、また野の獣はその陰にやどり、空の鳥はその枝にすみ、すべての肉なる者はこれによって養われた。
〔4:13〕わたしが床にあって見た脳中の幻の中に、ひとりの警護者、ひとりの聖者の天から下るのを見たが、 〔4:14〕彼は声高く呼ばわって、こう言った、
『この木を切り倒し、その枝を切りはらい、その葉をゆり落し、その実を打ち散らし、獣をその下から逃げ去らせ、鳥をその枝から飛び去らせよ。 〔4:15〕ただしその根の切り株を地に残し、それに鉄と青銅のなわをかけて、野の若草の中におき、天からくだる露にぬれさせ、また地の草の中で、獣と共にその分にあずからせよ。 〔4:16〕またその心は変って人間の心のようでなく、獣の心が与えられて、七つの時を過ごさせよ。 〔4:17〕この宣言は警護者たちの命令によるもの、この決定は聖者たちの言葉によるもので、いと高き者が、人間の国を治めて、自分の意のままにこれを人に与え、また人のうちの最も卑しい者を、その上に立てられるという事を、すべての者に知らせるためである』
と。
〔4:18〕われネブカデネザル王はこの夢を見た。ベルテシャザルよ、あなたはその解き明かしをわたしに告げなさい。わが国の知者たちは、いずれもその解き明かしを、わたしに示すことができなかったけれども、あなたにはそれができる。あなたのうちには、聖なる神の霊がやどっているからだ」。
〔4:19〕その時、その名をベルテシャザルととなえるダニエルは、しばらくのあいだ驚き、思い悩んだので、王は彼に告げて言った、
「ベルテシャザルよ、あなたはこの夢と、その解き明かしのために、悩むには及ばない」。
ベルテシャザルは答えて言った、
「わが主よ、どうか、この夢は、あなたを憎む者にかかわるように。この解き明かしは、あなたの敵に臨むように。 〔4:20〕あなたが見られた木、すなわちその成長して強くなり、天に達するほどの高さになって、地の果までも見えわたり、 〔4:21〕その葉は美しく、その実は豊かで、すべての者がその中から食物を獲、また野の獣がその陰にやどり、空の鳥がその枝に住んだ木、 〔4:22〕王よ、それはすなわちあなたです。あなたは成長して強くなり、天に達するほどに大きくなり、あなたの主権は地の果にまで及びました。 〔4:23〕ところが、王はひとりの警護者、ひとりの聖者が、天から下って、こう言うのを見られました、
『この木を切り倒して、これを滅ぼせ。ただしその根の切り株を地に残し、それに鉄と青銅のなわをかけて、野の若草の中におき、天からくだる露にぬれさせ、また野の獣と共にその分にあずからせて、七つの時を過ごさせよ』
と。
〔4:24〕王よ、その解き明かしはこうです。すなわちこれはいと高き者の命令であって、わが主なる王に臨まんとするものです。 〔4:25〕すなわちあなたは追われて世の人を離れ、野の獣と共におり、牛のように草を食い、天からくだる露にぬれるでしょう。こうして七つの時が過ぎて、ついにあなたは、いと高き者が人間の国を治めて、自分の意のままに、これを人に与えられることを知るに至るでしょう。 〔4:26〕また彼らはその木の根の切り株を残しおけと命じたので、あなたが、天はまことの支配者であるということを知った後、あなたの国はあなたに確保されるでしょう。 〔4:27〕それゆえ王よ、あなたはわたしの勧告をいれ、義を行って罪を離れ、しえたげられる者をあわれんで、不義を離れなさい。そうすれば、あるいはあなたの繁栄が、長く続くかもしれません」。
〔4:28〕この事は皆ネブカデネザル王に臨んだ。 〔4:29〕十二か月を経て後、王がバビロンの王宮の屋上を歩いていたとき、 〔4:30〕王は自ら言った、
「この大いなるバビロンは、わたしの大いなる力をもって建てた王城であって、わが威光を輝かすものではないか」。
〔4:31〕その言葉がなお王の口にあるうちに、天から声がくだって言った、
「ネブカデネザル王よ、あなたに告げる。国はあなたを離れ去った。 〔4:32〕あなたは、追われて世の人を離れ、野の獣と共におり、牛のように草を食い、こうして七つの時を経て、ついにあなたは、いと高き者が人間の国を治めて、自分の意のままに、これを人に与えられることを知るに至るだろう」。
〔4:33〕この言葉は、ただちにネブカデネザルに成就した。彼は追われて世の人を離れ、牛のように草を食い、その身は天からくだる露にぬれ、ついにその毛は、わしの羽のようになり、そのつめは鳥のつめのようになった。
〔4:34〕こうしてその期間が満ちた後、われネブカデネザルは、目をあげて天を仰ぎ見ると、わたしの理性が自分に帰ったので、わたしはいと高き者をほめ、その永遠に生ける者をさんびし、かつあがめた。
その主権は永遠の主権、
その国は世々かぎりなく、
〔4:35〕地に住む民はすべて無き者のように思われ、
天の衆群にも、
地に住む民にも、
彼はその意のままに事を行われる。
だれも彼の手をおさえて
「あなたは何をするのか」と言いうる者はない。
〔4:36〕この時わたしの理性は自分に帰り、またわが国の光栄のために、わが尊厳と光輝とが、わたしに帰った。わが大臣、わが貴族らもきて、わたしに求め、わたしは国の上に堅く立って、前にもまさって大いなる者となった。 〔4:37〕そこでわれネブカデネザルは今、天の王をほめたたえ、かつあがめたてまつる。そのみわざはことごとく真実で、その道は正しく、高ぶり歩む者を低くされる。

第8章 雄羊と雄山羊の幻

〔8:1〕われダニエルは先に幻を見たが、後またベルシャザル王の治世の第三年に、一つの幻がわたしに示された。 〔8:2〕その幻を見たのは、エラム州の首都スサにいた時であって、ウライ川のほとりにおいてであった。 〔8:3〕わたしが目をあげて見ると、川の岸に一匹の雄羊が立っていた。これに二つの角があって、その角は共に長かったが、一つの角は他の角よりも長かった。その長いのは後に伸びたのである。 〔8:4〕わたしが見ていると、その雄羊は、西、北、南にむかって突撃したが、これに当ることのできる獣は一匹もなく、またその手から救い出すことのできるものもなかった。これはその心のままにふるまい、みずから高ぶっていた。
〔8:5〕わたしがこれを考え、見ていると、一匹の雄やぎが、全地のおもてを飛びわたって西からきたが、その足は土を踏まなかった。このやぎには、目の間に著しい一つの角があった。 〔8:6〕この者は、さきにわたしが川の岸に立っているのを見た、あの二つの角のある雄羊にむかってきて、激しく怒ってこれに走り寄った。 〔8:7〕わたしが見ていると、それが雄羊に近寄るや、これにむかって怒りを発し、雄羊を撃って、その二つの角を砕いた。雄羊には、これに当る力がなかったので、やぎは雄羊を地に打ち倒して踏みつけた。また、その雄羊を、やぎの力から救いうる者がなかった。 〔8:8〕こうして、その雄やぎは、はなはだしく高ぶったが、その盛んになった時、あの大きな角が折れて、その代りに四つの著しい角が生じ、天の四方に向かった。
〔8:9〕その角の一つから、一つの小さい角が出て、南に向かい、東に向かい、麗しい地に向かって、はなはだしく大きくなり、 〔8:10〕天の衆群に及ぶまでに大きくなり、星の衆群のうちの数個を地に投げ下して、これを踏みつけ、 〔8:11〕またみずから高ぶって、その衆群の主に敵し、その常供の燔祭を取り除き、かつその聖所を倒した。 〔8:12〕そしてその衆群は、罪によって、常供の燔祭と共に、これにわたされた。その角はまた真理を地に投げうち、ほしいままにふるまって、みずから栄えた。 〔8:13〕それから、わたしはひとりの聖者の語っているのを聞いた。またひとりの聖者があって、その語っている聖者にむかって言った、「常供の燔祭と、荒すことをなす罪と、聖所とその衆群がわたされて、足の下に踏みつけられることについて、幻にあらわれたことは、いつまでだろうか」と。 〔8:14〕彼は言った、
「二千三百の夕と朝の間である。そして聖所は清められてその正しい状態に復する」。
〔8:15〕われダニエルはこの幻を見て、その意味を知ろうと求めていた時、見よ、人のように見える者が、わたしの前に立った。 〔8:16〕わたしはウライ川の両岸の間から人の声が出て、呼ばわるのを聞いた、
「ガブリエルよ、この幻をその人に悟らせよ」。
〔8:17〕すると彼はわたしの立っている所にきた。彼がきたとき、わたしは恐れて、ひれ伏した。しかし、彼はわたしに言った、
「人の子よ、悟りなさい。この幻は終りの時にかかわるものです」。
〔8:18〕彼がわたしに語っていた時、わたしは地にひれ伏して、深い眠りに陥ったが、彼はわたしに手を触れ、わたしを立たせて、 〔8:19〕言った、
「見よ、わたしは憤りの終りの時に起るべきことを、あなたに知らせよう。それは定められた終りの時にかかわるものであるから。 〔8:20〕あなたが見た、あの二つの角のある雄羊は、メデアとペルシャの王です。 〔8:21〕また、かの雄やぎはギリシヤの王です、その目の間の大きな角は、その第一の王です。 〔8:22〕またその角が折れて、その代りに四つの角が生じたのは、その民から四つの国が起るのです。しかし、第一の王のような勢力はない。 〔8:23〕彼らの国の終りの時になり、罪びとの罪が満ちるに及んで、ひとりの王が起るでしょう。その顔は猛悪で、彼はなぞを解き、 〔8:24〕その勢力は盛んであって、恐ろしい破壊をなし、そのなすところ成功して、有力な人々と、聖徒である民を滅ぼすでしょう。 〔8:25〕彼は悪知恵をもって、偽りをその手におこない遂げ、みずから心に高ぶり、不意に多くの人を打ち滅ぼし、また君の君たる者に敵するでしょう。しかし、ついに彼は人手によらずに滅ぼされるでしょう。 〔8:26〕先に示された朝夕の幻は真実です。しかし、あなたはその幻を秘密にしておかなければならない。これは多くの日の後にかかわる事だから」
〔8:27〕われダニエルは疲れはてて、数日の間病みわずらったが、後起きて、王の事務を執った。しかし、わたしはこの幻の事を思って驚いた。またこれを悟ることができなかった。

第9章 定めの70週

〔09:01〕ダレイオスの治世第一年のことである。 ダレイオスはメディア出身で、クセルクセスの子であり、カルデア人の国を治めていた。 〔09:02〕さて、わたしダニエルは文書を読んでいて、エルサレムの荒廃の時が終わるまでには、主が預言者エレミヤに告げられたように七十年という年数のあることを悟った。 〔09:03〕わたしは主なる神を仰いで断食し、粗布をまとい、灰をかぶって祈りをささげ、嘆願した。 〔09:04〕わたしは主なる神に祈り、罪を告白してこう言った。
「主よ、畏るべき偉大な神よ、主を愛しその戒めに従う者には契約を守って慈しみを施される神よ、 〔09:05〕わたしたちは罪を犯し悪行を重ね、背き逆らって、あなたの戒めと裁きから離れ去りました。 〔09:06〕あなたの僕である預言者たちが、御名によってわたしたちの王、指導者、父祖、そして地の民のすべてに語ったのに、それに聞き従いませんでした。 〔09:07〕主よ、あなたは正しくいます。わたしたちユダの者、エルサレムの住民、すなわち、あなたに背いた罪のために全世界に散らされて、遠くにまた近くに住むイスラエルの民すべてが、今日のように恥を被っているのは当然なのです。 〔09:08〕主よ、恥を被るのはわたしたちであり、その王、指導者、父祖なのです。あなたに対して罪を犯したのですから。 〔09:09〕憐れみと赦しは主である神のもの。わたしたちは神に背きました。 〔09:10〕あなたの僕である預言者たちを通して与えられた、律法に従って歩むようにという主なる神の声に聞き従いませんでした。 〔09:11〕イスラエルはすべて、あなたの律法を無視し、御声に耳を傾けませんでした。ですから、神の僕モーセの律法に記されている誓いの呪いが、わたしたちの上にふりかかってきたのです。あなたに対して罪を犯したからにほかなりません。 〔09:12〕わたしたちにも、わたしたちを治めた指導者にも告げられていた主の御言葉は成就し、恐ろしい災難が襲いました。エルサレムに下されたこの災難ほど恐ろしいものは、いまだ天下に起こったことはありませんでした。 〔09:13〕モーセの律法に記されているこの恐ろしい災難は、紛れもなくわたしたちを襲いました。それでもなお、わたしたちは罪を離れて主なる神の怒りをなだめることをせず、またあなたのまことに目覚めることもできませんでした。 〔09:14〕主はその悪を見張っておられ、それをわたしたちの上に下されました。わたしたちの主なる神のなさることはすべて正しく、それに対して、わたしたちは御声に聞き従いませんでした。 〔09:15〕わたしたちの神である主よ、強い御手をもって民をエジプトから導き出し、今日に至る名声を得られた神よ、わたしたちは罪を犯し、逆らいました。 〔09:16〕主よ、常に変わらぬ恵みの御業をもってあなたの都、聖なる山エルサレムからあなたの怒りと憤りを翻してください。わたしたちの罪と父祖の悪行のために、エルサレムもあなたの民も、近隣の民すべてから嘲られています。 〔09:17〕わたしたちの神よ、僕の祈りと嘆願に耳を傾けて、荒廃した聖所に主御自身のために御顔の光を輝かしてください。 〔09:18〕神よ、耳を傾けて聞いてください。目を開いて、わたしたちの荒廃と、御名をもって呼ばれる都の荒廃とを御覧ください。わたしたちが正しいからではなく、あなたの深い憐れみのゆえに、伏して嘆願の祈りをささげます。 〔09:19〕主よ、聞いてください。主よ、お赦しください。主よ、耳を傾けて、お計らいください。わたしの神よ、御自身のために、救いを遅らせないでください。あなたの都、あなたの民は、御名をもって呼ばれているのですから。」
〔09:20〕こうしてなお訴え、祈り、わたし自身とわたしの民イスラエルの罪を告白し、わたしの神の聖なる山について、主なるわたしの神に嘆願し続けた。

〔09:21〕こうして訴え祈っていると、先の幻で見た者、すなわちガブリエルが飛んで来て近づき、わたしに触れた。それは夕べの献げ物のころのことであった。 〔09:22〕彼は、わたしに理解させようとしてこう言った。
「ダニエルよ、お前を目覚めさせるために来た。 〔09:23〕お前が嘆き祈り始めた時、御言葉が出されたので、それを告げに来た。お前は愛されている者なのだ。この御言葉を悟り、この幻を理解せよ。
〔09:24〕お前の民と聖なる都に対して
       七十週が定められている。
     それが過ぎると逆らいは終わり
     罪は封じられ、不義は償われる。
     とこしえの正義が到来し
     幻と預言は封じられ
     最も聖なる者に油が注がれる。
〔09:25〕これを知り、目覚めよ。
     エルサレム復興と再建についての
     御言葉
が出されてから
     油注がれた君の到来まで
     七週あり、また、六十二週あって
     危機のうちに広場と堀は再建される。
〔09:26〕その六十二週のあと
     油注がれた者は、不当に断たれ、
     都と聖所は、
     次に来る指導者の民によって荒らされる。
     その終わりには洪水があり
     終わりまで戦いが続き
     荒廃は避けられない。
〔09:27〕彼は一週の間、多くの者と同盟を固め
     半週でいけにえと献げ物を廃止する。
     憎むべきものの翼の上に荒廃をもたらすものが座す。
     そしてついに、定められた破滅が荒廃の上に注がれる。」

〔エルサレム再建命令〕

 西暦前537年の初めごろ、ペルシャの王キュロス2世は、捕らわれていた者たちがエルサレムに帰還して神殿を再建することを許す布告を出した。総督ゼルバベルと大祭司エシュアに導かれた、4万2,360人の「流刑囚の子ら」に加えて、7,537人の奴隷や歌うたいたちが約4か月の旅をした。
 アイザック・リーサー訳の聖書の第6版の脚注は、その人数が婦女子を含めて約20万人に達したことを示唆している。彼らは秋の第7の月までに自分たちの都市に定住した。
 紀元前516年から紀元後70年までの間エルサレムの神殿の丘に第二神殿と呼ばれるユダヤ人の重要な神殿(エルサレム神殿)があった。
 それは紀元前586年のバビロン捕囚の際に破壊されたソロモンの第一神殿に代わって建設された。
〔ペルシャ帝国はユダヤ人に寛大な措置を取った〜エルサレム再建命令〕
 紀元前536年のエルサレム帰還(神殿の再建)。
 紀元前457年のエルサレム帰還(裁判官の任命〜広場と掘りの復興)。
   → 69週後(7×69)=483年後は紀元26年です。

 紀元前444年のエルサレム帰還(城壁の復興)。

 イエス・キリストは、エルサレム再建命令の六十九週後――四八三年後にあたる紀元二六年秋〜冬に、メシヤとして現われ、その三年半後〔半周後〕に十字架上で「断たれ」(ダニ九・二六)ました。
 こうしてダニエル書の69週と70週の預言のは、驚くべき正確さで成就したのです。
 残されているの半周に当たる3年半の預言成就だけ。

〔荒らす者が憎むべき者の翼に乗って来る〕

 口語訳の次の言葉「荒らす者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう」
 新改訳「荒らす忌むべきものが、翼に現われる」
 この「翼」は、七〇人訳聖書(旧約聖書の古代ギリシャ語訳)で「神殿」と訳されていることからもわかるように、神殿を表しています。
 つまり、「荒らす忌むべきもの」すなわち「荒らす憎むべきもの」が神殿に現われる、という意味。

〔2017年5月14日から3年半年後、日本が断たれる?〕

 2017年5月14日から3年半年後とは、2020年11月14日のこと。  読み方によっては、この部分は成就していないと読めてしまう。

第11章 ペルシャのその後

〔11:1〕わたしはまたメデアびとダリヨスの元年に立って彼を強め、彼を力づけたことがあります。
〔11:2〕わたしは今あなたに真理を示そう。見よ、ペルシャになお三人の王が起るでしょう。その第四の者は、他のすべての者にまさって富み、その富によって強くなったとき、彼はすべてのものを動員して、ギリシヤの国を攻めます。

 ペルシアの150年間ほどは、この預言の通りになってしまった。
(1)ダリウス1世
(2)クセルクセス1世
(3)アルタクセルクセス1世
(4)ダリウス2世(BC424〜404)

〔11:3〕またひとりの勇ましい王が起り、大いなる権力をもって世を治め、その意のままに事をなすでしょう。 〔11:4〕彼が強くなった時、その国は破られ、天の四方に分かたれます。それは彼の子孫に帰せず、また彼が治めたほどの権力もなく、彼の国は抜き取られて、これら以外の者どもに帰するでしょう。

 ギリシアにはアレキサンダー大王(BC330〜320年代)が立つ。
 大征服の果て、しかも戦火の中でめぐりあった絶世の美女と結婚式をあげた直後に、アレキサンダーは31歳で突然病死する。
 同時に大帝国は4つに分割され、部下の将軍たちが一つづつ奪った。だが、ダニエルの預言の通り、アレキサンダーの力と栄光を継げたものはいなかった。

〔11:5〕南の王は強くなります。しかしその将軍のひとりが、彼にまさって強くなり、権力をふるいます。その権力は、大いなる権力です。 〔11:6〕年を経て後、彼らは縁組をなし、南の王の娘が、北の王にきて、和親をはかります。しかしその女は、その腕の力を保つことができず、またその王も、その子も立つことができません。その女と、その従者と、その子およびその女を獲た者とは、わたされるでしょう。

 アレキサンダーの死後、部下だった3人の将軍がアジアやヨーロッパの支配権を分け、さらにそのうちの一人(プトレマイオス)が南のエジプトを奪ってアレキサンドリアを都とした。
 これがプトレマイオス朝の始まり。
 王朝そのものは栄えるが、エジプトは常に北方の大敵ローマ帝国に脅かされた。そこで王女クレオパトラが女王の座と自分の魅力とを、国の存亡のためにかけ、北の王を誘惑しようとするが、これに失敗。
 この結果、アエキサンドリアは焼かれ、愛児シ-ザリオンも愛人アントニウスも殺され、彼女自身も毒蛇にバストを噛ませ、凄艶な自殺を遂げる。

〔11:7〕そのころ、この女の根から、一つの芽が起って彼に代り、北の王の軍勢にむかってきて、その城に討ち入り、これを攻めて勝つでしょう。 〔11:8〕彼はまた彼らの神々、鋳像および金銀の貴重な器物を、エジプトに携え去り、そして数年の間、北の王を討つことを控えます。 〔11:9〕その後、北の王は、南の王の国に討ち入るが、自分の国に帰るでしょう。 〔11:10〕その子らはまた憤激して、あまたの大軍を集め、進んで行って、みなぎりあふれ、通り過ぎるが、また行って、その城にまで攻め寄せるでしょう。 〔11:11〕そこで南の王は、大いに怒り、出てきて北の王と戦います。彼は大軍を起すけれども、その軍は相手の手にわたされるでしょう。 〔11:12〕彼がその軍を打ち破ったとき、その心は高ぶり、数万人を倒します。しかし、勝つことはありません。 〔11:13〕それは北の王がまた初めよりも大いなる軍を起し、数年の後、大いなる軍勢と多くの軍需品とをもって、攻めて来るからです。 〔11:14〕そのころ多くの者が起って、南の王に敵します。またあなたの民のうちのあらくれ者が、みずから高ぶって事をなし、幻を成就しようとするが失敗するでしょう。 〔11:15〕こうして北の王がきて、塁を築き、堅固な町を取るが、南の王の力は、これに立ち向かうことができず、またそのえり抜きの民も、これに立ち向かう力がありません。 〔11:16〕これに攻めて来る者は、その心のままに事をなし、その前に立ち向かうことのできる者はなく、彼は麗しい地に立ち、その地は全く彼のために荒されます。 〔11:17〕彼は全国の力をもって討ち入ろうと、その顔を向けるが、相手と仲直りをし、その娘を与えて、その国を取ろうとします。しかし、その事は成らず、また彼の利益にはならないでしょう。 〔11:18〕その後、彼は顔を海沿いの国々に向けて、その多くのものを取ります。しかし、ひとりの大将があって、彼が与えた恥辱をそそぎ、その恥辱を彼の上に返します。 〔11:19〕こうして彼は、その顔を自分の国の要害に向けるが、彼はつまずき倒れて消えうせるでしょう。

 ローマのシーザー。
「ブルータス、お前もか」
 シーザは躓き倒れて消えた、

〔11:20〕彼に代って起る者は、栄光の国に人をつかわして、租税を取り立てさせるでしょう。しかし彼は、怒りにも戦いにもよらず、数日のうちに滅ぼされます。 〔11:21〕彼に代って起る者は、卑しむべき者であって、彼には、王の尊厳が与えられず、彼は不意にきて、巧言をもって国を獲るでしょう。 〔11:22〕洪水のような軍勢は、彼の前に押し流されて敗られ、契約の君たる者もまた敗られるでしょう。 〔11:23〕彼は、これと同盟を結んで後、偽りのおこないをなし、わずかな民をもって強くなり、 〔11:24〕不意にその州の最も肥えた所に攻め入り、その父も、その父の父もしなかった事をおこない、その奪った物、かすめた物および財宝を、人々の中に散らすでしょう。彼はまた計略をめぐらして、堅固な城を攻めるが、ただし、それは時の至るまでです。 〔11:25〕彼はその勢力と勇気とを奮い起し、大軍を率いて南の王を攻めます。南の王もまたみずから奮い、はなはだ大いなる強力な軍勢をもって戦います。しかし、彼に対して、陰謀をめぐらす者があるので、これに立ち向かうことができません。 〔11:26〕すなわち彼の食物を食べる者たちが、彼を滅ぼします。そして、その軍勢は押し流されて、多くの者が倒れ死ぬでしょう。 〔11:27〕このふたりの王は、害を与えようと心にはかり、ひとつ食卓に共に食して、偽りを語るが、それは成功しません。終りはなお定まった時の来るまでこないからです。 〔11:28〕彼は大いなる財宝をもって、自分の国に帰るでしょう。しかし、彼の心は聖なる契約にそむき、ほしいままに事をなして、自分の国に帰ります。 〔11:29〕定まった時になって、彼はまた南に討ち入ります。しかし、この時は前の時のようではありません。 〔11:30〕それはキッテムの船が、彼に立ち向かって来るので、彼は脅かされて帰り、聖なる契約に対して憤り、事を行うでしょう。彼は帰っていって、聖なる契約を捨てる者を顧み用いるでしょう。 〔11:31〕彼から軍勢が起って、神殿と城郭を汚し、常供の燔祭を取り除き、荒す憎むべきものを立てるでしょう。 〔11:32〕彼は契約を破る者どもを、巧言をもってそそのかし、そむかせるが、自分の神を知る民は、堅く立って事を行います。 〔11:33〕民のうちの賢い人々は、多くの人を悟りに至らせます。それでも、彼らはしばらくの間、やいばにかかり、火に焼かれ、捕われ、かすめられなどして倒れます。 〔11:34〕その倒れるとき、彼らは少しの助けを獲ます。また多くの人が、巧言をもって彼らにくみするでしょう。 〔11:35〕また賢い者のうちのある者は、終りの時まで、自分を練り、清め、白くするために倒れるでしょう。終りはなお定まった時の来るまでこないからです。 〔11:36〕この王は、その心のままに事をおこない、すべての神を越えて、自分を高くし、自分を大いにし、神々の神たる者にむかって、驚くべき事を語り、憤りのやむ時まで栄えるでしょう。これは定められた事が成就するからです。 〔11:37〕彼はその先祖の神々を顧みず、また婦人の好む者も、いかなる神をも顧みないでしょう。彼はすべてにまさって、自分を大いなる者とするからです。 〔11:38〕彼はこれらの者の代りに、要害の神をあがめ、金、銀、宝石、および宝物をもって、その先祖たちの知らなかった神をあがめ、 〔11:39〕異邦の神の助けによって、最も強固な城にむかって、事をなすでしょう。そして彼を認める者には、栄誉を増し与え、これに多くの人を治めさせ、賞与として土地を分け与えるでしょう。


〔11:40〕終りの時になって、南の王は彼と戦います。北の王は、戦車と騎兵と、多くの船をもって、つむじ風のように彼を攻め、国々にはいっていって、みなぎりあふれ、通り過ぎるでしょう。〔11:41〕彼はまた麗しい国にはいります。また彼によって、多くの者が滅ぼされます。しかし、エドム、モアブ、アンモンびとらのうちのおもな者は、彼の手から救われましょう。 〔11:42〕彼は国々にその手を伸ばし、エジプトの地も免れません。 〔11:43〕彼は金銀の財宝と、エジプトのすべての宝物を支配し、リビヤびと、エチオピヤびとは、彼のあとに従います。 〔11:44〕しかし東と北からの知らせが彼を驚かし、彼は多くの人を滅ぼし絶やそうと、大いなる怒りをもって出て行きます。 〔11:45〕彼は海と麗しい聖山との間に、天幕の宮殿を設けるでしょう。しかし、彼はついにその終りにいたり、彼を助ける者はないでしょう。