詩篇 |「月の光」

12部族の回復預言と預言の書

 「創世記」(第17章7節、第49章)・申命記(第33章)・列王記T(第12章)・列王記U(第17章)・
 イザヤ書エレミヤ書エゼキエル書ホセア書アモス書ゼカリア書
<選民意識>出エジプト
<預言>ダニエル書ヨハネの黙示録
<参考> 詩篇
<研究> 小石豊

詩篇にみる自然界に現れた神の栄光 第19章1-7節

〔19:01〕【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】
〔19:02〕天は神の栄光を物語り
    大空は御手の業を示す。
〔19:03〕昼は昼に語り伝え
    夜は夜に知識を送る。
〔19:04〕話すことも、語ることもなく
    声は聞こえなくても
〔19:05〕その響きは全地に
   その言葉は世界の果てに向かう。
   そこに、神は太陽の幕屋を設けられた。
〔19:06〕太陽は、花婿が天蓋から出るように
   勇士が喜び勇んで道を走るように
〔19:07〕天の果てを出で立ち
   天の果てを目指して行く。
   その熱から隠れうるものはない。
 日本人の自然観に近い。さながら神道の神様を見せているようだ。

『古代ユダヤの大預言』P228(小石豊、日本文芸社)

詩篇にみるトーラーの祝福 第19章8-12節

〔19:08〕主の律法は完全で、魂を生き返らせ
   主の定めは真実で、無知な人に知恵を与える。
〔19:09〕主の命令はまっすぐで、心に喜びを与え
   主の戒めは清らかで、目に光を与える。
〔19:10〕主への畏れは清く、いつまでも続き
   主の裁きはまことで、ことごとく正しい。
〔19:11〕金にまさり、多くの純金にまさって望ましく
   蜜よりも、蜂の巣の滴りよりも甘い。
〔19:12〕あなたの僕はそれらのことを熟慮し
   それらを守って大きな報いを受けます。
 ことばによる神啓示。

『古代ユダヤの大預言』P229-230(小石豊、日本文芸社)

自分たちのおもんばかりに歩いている 第81章1-15節

〔81:01〕【指揮者によって。ギティトに合わせて。アサフの詩。】
〔81:02〕わたしたちの力の神に向かって喜び歌い
    ヤコブの神に向かって喜びの叫びをあげよ。
〔81:03〕ほめ歌を高くうたい、太鼓を打ち鳴らし
    琴と竪琴を美しく奏でよ。
〔81:04〕角笛を吹き鳴らせ
    新月、満月、わたしたちの祭りの日に。
〔81:05〕これはイスラエルに対する掟
    ヤコブの神が命じられたこと。
〔81:06〕エジプトの地を攻められたとき
    ヨセフに授けられた定め
    わたしは思いがけない言葉を聞くことになった。
〔81:07〕「わたしが、彼の肩の重荷を除き
    籠を手から取り去る。
〔81:08〕わたしは苦難の中から呼び求めるあなたを救い
    雷鳴に隠れてあなたに答え
    メリバの水のほとりであなたを試した。〔セラ
〔81:09〕わたしの民よ、聞け、あなたに定めを授ける。
    イスラエルよ、わたしに聞き従え。
〔81:10〕あなたの中に異国の神があってはならない。
    あなたは異教の神にひれ伏してはならない。
〔81:11〕わたしが、あなたの神、主。
    あなたをエジプトの地から導き上った神。
    口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。
〔81:12〕しかし、わたしの民はわたしの声を聞かず
    イスラエルはわたしを求めなかった。
〔81:13〕わたしは頑な心の彼らを突き放し
    思いのままに歩かせた。
〔81:14〕わたしの民がわたしに聞き従い
    イスラエルがわたしの道に歩む者であったなら
〔81:15〕わたしはたちどころに彼らの敵を屈服させ
    彼らを苦しめる者の上に手を返すであろうに。」
 スコットランド人のN・マックレオド 1875年長崎 。
『日本古代史の縮図』
 日本人の貧しい食生活と伝染病、病気と短命、混乱と権力闘争の連続そのものが、呪われている証拠だと彼は喝破したのです。
 そして、人々が神道の拝殿で礼拝し、神官の雅楽に合わせて舞っている姿は、かつてイスラエルがバールの神(男の偶像で、イスラエルがカナンに定住する前から先住民が農耕作業のたびに畑の横に安置して祝福を祈願した)の前で礼拝したときと同じようにみえたと述べていました。
 上の詩篇が言っているように、日本人はまさに「かたくなな心のままに任せ、自分たちのおもんばかりのままに歩いている」ではありませんか。
 しかし、反面、マックレオドは、特有の文化・秩序・美学を持つ、この東洋の未開国の奥深さに恐れを感じ取り、これこそ失われた古代イスラエル人に違いないことを確信しました。そして、彼の確信は当時のヨーロッパの人々から見ると奇抜な発想に過ぎませんでしたが、徐々にその指摘が現実化していきました。

『古代ユダヤの大預言』P72-74(小石豊、日本文芸社)