ホセア書 |「月の光」

12部族の回復預言と預言の書

 創世記(第17章7節、第49章)・申命記(第33章)・列王記T(第12章)・列王記U(第17章)・
 イザヤ書エレミヤ書哀歌(エレミヤ)エゼキエル書ホセア書アモス書ゼカリア書
<選民意識>出エジプト
<預言>ダニエル書ヨハネの黙示録
<参考> 詩篇
<研究> 小石豊

淫行の女とイスラエル

〔01:01〕ユダの王、ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、イスラエルの王ヨアシュの子ヤロブアムの時代に、ベエリの子ホセアに臨んだ主の言葉。

〔01:02〕主がホセアに語られたことの初め。

 主はホセアに言われた。
「行け、淫行の女をめとり 淫行による子らを受け入れよ。
 この国は主から離れ、淫行にふけっているからだ。」
〔01:03〕彼は行って、ディブライムの娘ゴメルをめとった。
 彼女は身ごもり、男の子を産んだ。
〔01:04〕主は彼に言われた。
「その子をイズレエル(神が種を蒔く)と名付けよ。
 間もなく、わたしはイエフの王家に
 イズレエル(神が種を蒔く)における流血の罰を下し
 イスラエルの家におけるその支配を絶つ。
〔01:05〕その日が来ると イズレエルの平野で
 わたしはイスラエルの弓を折る。」
〔01:06〕彼女は再び身ごもり、女の子を産んだ。
 主は彼に言われた。
「その子を ロ・ルハマ(憐れまれぬ者)と名付けよ。
 わたしは、もはやイスラエルの家を憐れまず 彼らを決して赦さないからだ。
〔01:07〕だが、ユダの家には憐れみをかけ
 彼らの神なる主として、わたしは彼らを救う。
 弓、剣、戦い、馬、騎兵によって 救うのではない。」
〔01:08〕彼女はロ・ルハマを乳離れさせると、また身ごもって、男の子を産んだ。
〔01:09〕主は言われた。
「その子を ロ・アンミ(わが民でない者)と名付けよ。

 あなたたちはわたしの民ではなく わたしはあなたたちの神ではないからだ。」

〔02:02〕ユダの人々とイスラエルの人々は ひとつに集められ 一人の頭を立てて、その地から上って来る。イズレエル(神が種を蒔く)の日は栄光に満たされる。
〔02:03〕あなたたちは兄弟に向かって
「アンミ(わが民)」
 と言え。
 あなたたちは姉妹に向かって
「ルハマ(憐れまれる者)」
 と言え。
〔02:04〕告発せよ、お前たちの母を告発せよ。
 彼女はもはやわたしの妻ではなく わたしは彼女の夫ではない。
 彼女の顔から淫行を 乳房の間から姦淫を取り除かせよ。
〔02:05〕さもなければ、わたしが衣をはぎ取って裸にし
 生まれた日の姿にして、さらしものにする。
 また、彼女を荒れ野のように 乾いた地のように干上がらせ
 彼女を渇きで死なせる。
〔02:06〕わたしはその子らを憐れまない。淫行による子らだから。
〔02:07〕その母は淫行にふけり 彼らを身ごもった者は恥ずべきことを行った。
 彼女は言う。
「愛人たちについて行こう。パンと水、羊毛と麻 オリーブ油と飲み物をくれるのは彼らだ。」
〔02:08〕それゆえ、わたしは彼女の行く道を茨でふさぎ 石垣で遮り
 道を見いだせないようにする。
〔02:09〕彼女は愛人の後を追っても追いつけず 尋ね求めても見いだせない。
 そのとき、彼女は言う。
「初めの夫のもとに帰ろう あのときは、今よりも幸せだった」と。
〔02:10〕彼女は知らないのだ。
 穀物、新しい酒、オリーブ油を与え
 バアル像を造った金銀を、豊かに得させたのは わたしだということを。
〔02:11〕それゆえ、わたしは刈り入れのときに穀物を
 取り入れのときに新しい酒を取り戻す。
 また、彼女の裸を覆っている わたしの羊毛と麻とを奪い取る。
〔02:12〕こうして、彼女の恥を愛人たちの目の前にさらす。
 この手から彼女を救い出す者はだれもない。
〔02:13〕わたしは彼女の楽しみをすべて絶ち
 祭り、新月祭、安息日などの祝いを すべてやめさせる。
〔02:14〕また、彼女のぶどうといちじくの園を荒らす。
「これは愛人たちの贈り物だ」
 と彼女は言っているが わたしはそれを茂みに変え 野の獣がそれを食い荒らす。
〔02:15〕バアルを祝って過ごした日々について わたしは彼女を罰する。
 彼女はバアルに香をたき 鼻輪や首飾りで身を飾り
 愛人の後について行き わたしを忘れ去った、と主は言われる。
〔02:16〕それゆえ、わたしは彼女をいざなって 荒れ野に導き、その心に語りかけよう。
〔02:17〕そのところで、わたしはぶどう園を与え
 アコル(苦悩)の谷を希望の門として与える。
 そこで、彼女はわたしにこたえる。
 おとめであったときエジプトの地から上ってきた日のように。
〔02:18〕その日が来ればと 主は言われる。
 あなたはわたしを、
「わが夫」
 と呼び もはや、
「わが主人(バアル)」
 とは呼ばない。
〔02:19〕わたしは、どのバアルの名をも 彼女の口から取り除く。
 もはやその名が唱えられることはない。
〔02:20〕その日には、わたしは彼らのために 野の獣、空の鳥、土を這うものと契約を結ぶ。
 弓も剣も戦いもこの地から絶ち 彼らを安らかに憩わせる。
〔02:21〕わたしは、あなたととこしえの契りを結ぶ。
 わたしは、あなたと契りを結び 正義と公平を与え、慈しみ憐れむ。
〔02:22〕わたしはあなたとまことの契りを結ぶ。あなたは主を知るようになる。
〔02:23〕その日が来れば、わたしはこたえると 主は言われる。
 わたしは天にこたえ 天は地にこたえる。
〔02:24〕地は、穀物と新しい酒とオリーブ油にこたえ
 それらはイズレエル(神が種を蒔く)にこたえる。
〔02:25〕わたしは彼女を地に蒔き
 ロ・ルハマ(憐れまれぬ者)を憐れみ
 ロ・アンミ(わが民でない者)に向かって
「あなたはアンミ(わが民)」と言う。
 彼は、
「わが神よ」
 とこたえる。
〔03:01〕主は再び、わたしに言われた。
「行け、夫に愛されていながら姦淫する女を愛せよ。
 イスラエルの人々が他の神々に顔を向け、その干しぶどうの菓子を愛しても、
 主がなお彼らを愛されるように。」
〔03:02〕そこで、わたしは銀十五シェケルと、大麦一ホメルと一レテクを払って、その女を買い取った。
〔03:03〕わたしは彼女に言った。
「お前は淫行をせず、他の男のものとならず、長い間わたしのもとで過ごせ。わたしもまた、お前のもとにとどまる。」
〔03:04〕イスラエルの人々は長い間、王も高官もなく、いけにえも聖なる柱もなく、エフォドもテラフィムもなく過ごす。
〔03:05〕その後、イスラエルの人々は帰って来て、彼らの神なる主と王ダビデを求め、終わりの日に、主とその恵みに畏れをもって近づく。
 ゴメルは不節操な淫乱女であったが、十部族も偶像崇拝に夢中となっている。
 それが神の意志に反していること、不節操であることがわかっていない。偶像教信仰がこそ十部族の特徴なのである。この状態は神から声をかけてもらうまでつづくのだ。しかし、ゴメルが真の夫ホセアのところに戻り、不節操を悔い改めたように、十部族にも悔い改めるときがやってくることが約束されているのである。

『日本・ユダヤ連合超大国』P105-106(小石豊、光文社)

ホセア書の12部族回復の預言

〔02:02〕ユダの人々とイスラエルの人々は ひとつに集められ 一人の頭を立てて、その地から上って来る。イズレエルの日は栄光に満たされる。
 天皇陛下か?

『古代ユダヤの大預言』P235(小石豊、日本文芸社)

〔03:05〕その後、イスラエルの人々は帰って来て、彼らの神なる主と王ダビデを求め、終わりの日に、主とその恵みに畏れをもって(おののきながら)近づく。
 喜びと感動のなかで神の許に帰る様が表現されている。

『日本・ユダヤ連合超大国』P165(小石豊、光文社)

〔06:01〕「さあ、我々は主のもとに帰ろう。主は我々を引き裂かれたが、いやし 我々(※十部族)を打たれたが、傷を包んでくださる。

『日本・ユダヤ連合超大国』P105(小石豊、光文社)

〔11:08〕ああ、エフライムよ お前を見捨てることができようか。イスラエルよ お前を引き渡すことができようか。アドマのようにお前を見捨て ツェボイムのようにすることができようか。
 わたしは激しく心を動かされ 憐れみに胸を焼かれる。
〔11:09〕わたしは、もはや怒りに燃えることなく エフライムを再び滅ぼすことはしない。わたしは神であり、人間ではない。お前たちのうちにあって聖なる者。怒りをもって臨みはしない。〔11:10〕獅子のようにほえる主に彼らは従う。主がその声をあげるとき その子らは海のかなたから恐れつつやって来る。 〔11:11〕彼らは恐れつつ飛んで来る。小鳥のようにエジプトから 鳩のようにアッシリアの地から。わたしは彼らをおのおのの家に住まわせると 主は言われる。
 神が泣いている。

『古代ユダヤの大預言』P90(小石豊、日本文芸社)