創世記 |「月の光」

12部族の回復預言と預言の書

 創世記(第17章7節、第49章)・申命記(第33章)・列王記T(第12章)・列王記U(第17章)・
 イザヤ書エレミヤ書哀歌(エレミヤ)エゼキエル書ホセア書アモス書ゼカリア書
<選民意識>出エジプト
<預言>ダニエル書ヨハネの黙示録
<参考> 詩篇
<研究> 小石豊

ヤコブによる12部族への祝福の前にエフライムとマナセへの祝福

〔48:01〕これらのことの後で、ヨセフに、
「お父上が御病気です」
 との知らせが入ったので、ヨセフは二人の息子マナセエフライムを連れて行った。
〔48:02〕ある人がヤコブに、
「御子息のヨセフさまが、ただいまお見えになりました」
 と知らせると、イスラエルは力を奮い起こして、寝台の上に座った。
〔48:03〕ヤコブはヨセフに言った。
「全能の神がカナン地方のルズでわたしに現れて、わたしを祝福してくださったとき、 〔48:04〕こう言われた。
 『あなたの子孫を繁栄させ、数を増やし あなたを諸国民の群れとしよう。
  この土地をあなたに続く子孫に 永遠の所有地として与えよう。』
〔48:05〕今、わたしがエジプトのお前のところに来る前に、エジプトの国で生まれたお前の二人の息子をわたしの子供にしたい。
 エフライムマナセは、ルベンやシメオンと同じように、わたしの子となるが、 〔48:06〕その後に生まれる者はお前のものとしてよい。しかし、彼らの嗣業の土地は兄たちの名で呼ばれるであろう。 〔48:07〕わたしはパダンから帰る途中、ラケルに死なれてしまった。あれはカナン地方で、エフラトまで行くには、まだかなりの道のりがある途中でのことだった。わたしはラケルを、エフラト、つまり今のベツレヘムへ向かう道のほとりに葬った。」
〔48:08〕イスラエルは、ヨセフの息子たちを見ながら、
「これは誰か」
 と尋ねた。
〔48:09〕ヨセフが父に、
「神が、ここで授けてくださったわたしの息子です」
 と答えると、父は、
「ここへ連れて来なさい。彼らを祝福しよう」
 と言った。 〔48:10〕イスラエルの目は老齢のためかすんでよく見えなかったので、ヨセフが二人の息子を父のもとに近寄らせると、父は彼らに口づけをして抱き締めた。 〔48:11〕イスラエルはヨセフに言った。
「お前の顔さえ見ることができようとは思わなかったのに、なんと、神はお前の子供たちをも見させてくださった。」
〔48:12〕ヨセフは彼らを父の膝から離し、地にひれ伏して拝した。 〔48:13〕ヨセフは二人の息子のうち、エフライムを自分の右手でイスラエルの左手に向かわせ、マナセを自分の左手でイスラエルの右手に向かわせ、二人を近寄らせた。 〔48:14〕イスラエルは右手を伸ばして、弟であるエフライムの頭の上に置き、左手をマナセの頭の上に置いた。つまり、マナセが長男であるのに、彼は両手を交差して置いたのである。 〔48:15〕そして、ヨセフを祝福して言った。
「わたしの先祖アブラハムとイサクが その御前に歩んだ神よ。
 わたしの生涯を今日まで 導かれた牧者なる神よ。
〔48:16〕わたしをあらゆる苦しみから 贖われた御使いよ。
 どうか、この子供たちの上に 祝福をお与えください。
 どうか、わたしの名と わたしの先祖アブラハム、イサクの名が 彼らによって覚えられますように。
 どうか、彼らがこの地上に 数多く増え続けますように。」
〔48:17〕ヨセフは、父が右手をエフライムの頭の上に置いているのを見て、不満に思い、父の手を取ってエフライムの頭からマナセの頭へ移そうとした。
〔48:18〕ヨセフは父に言った。
「父上、そうではありません。これが長男ですから、右手をこれの頭の上に置いてください。」
〔48:19〕ところが、父はそれを拒んで言った。
「いや、分かっている。わたしの子よ、わたしには分かっている。この子も一つの民となり、大きくなるであろう。しかし、弟の方が彼よりも大きくなり、その子孫は国々に満ちるものとなる。」
〔48:20〕その日、父は彼らを祝福して言った。
「あなたによって イスラエルは人を祝福して言うであろう。
 『どうか、神があなたを エフライムとマナセのように してくださるように。』」
 彼はこのように、エフライムマナセの上に立てたのである。
〔48:21〕イスラエルはヨセフに言った。
「間もなく、わたしは死ぬ。だが、神がお前たちと共にいてくださり、きっとお前たちを先祖の国に導き帰らせてくださる。 〔48:22〕わたしは、お前に兄弟たちよりも多く、わたしが剣と弓をもってアモリ人の手から取った一つの分け前(シェケム)を与えることにする。」

『日本・ユダヤ連合超大国』P87(小石豊、光文社)

ヤコブによる12部族への祝福

〔49:01〕ヤコブは息子たちを呼び寄せて言った。
「集まりなさい。わたしは後の日にお前たちに起こることを語っておきたい。
〔49:02〕ヤコブの息子たちよ、集まって耳を傾けよ。お前たちの父イスラエルに耳を傾けよ。

〔49:03〕ルベンよ、お前はわたしの長子

   わたしの勢い、命の力の初穂。
   気位が高く、力も強い。
〔49:04〕お前は水のように奔放で 長子の誉れを失う。
   お前は父の寝台に上った。
   あのとき、わたしの寝台に上り それを汚した。

〔49:05〕シメオンレビは似た兄弟。

   彼らの剣は暴力の道具。
〔49:06〕わたしの魂よ、彼らの謀議に加わるな。
   わたしの心よ、彼らの仲間に連なるな。
   彼らは怒りのままに人を殺し 思うがままに雄牛の足の筋を切った。
〔49:07〕呪われよ、彼らの怒りは激しく 憤りは甚だしいゆえに。
   わたしは彼らをヤコブの間に分け イスラエルの間に散らす。

〔49:08〕ユダよ、あなたは兄弟たちにたたえられる。

   あなたの手は敵の首を押さえ 父の子たちはあなたを伏し拝む。
〔49:09〕ユダは獅子の子。
   わたしの子よ、あなたは獲物を取って上って来る。
   彼は雄獅子のようにうずくまり 雌獅子のように身を伏せる。
   誰がこれを起こすことができようか。
〔49:10〕王笏はユダから離れず 統治の杖は足の間から離れない。
   ついにシロが来て、諸国の民は彼に従う
〔49:11〕彼はろばをぶどうの木に 雌ろばの子を良いぶどうの木につなぐ。
   彼は自分の衣をぶどう酒で 着物をぶどうの汁で洗う。
〔49:12〕彼の目はぶどう酒によって輝き 歯は乳によって白くなる。

〔49:13〕ゼブルンは海辺に住む。

   そこは舟の出入りする港となり その境はシドンに及ぶ。

〔49:14〕イサカルは骨太のろば 二つの革袋の間に身を伏せる。

〔49:15〕彼にはその土地が快く 好ましい休息の場となった。
   彼はそこで背をかがめて荷を担い 苦役の奴隷に身を落とす。

〔49:16〕ダンは自分の民を裁く イスラエルのほかの部族のように。

〔49:17〕ダンは、道端の蛇 小道のほとりに潜む蝮。
   馬のかかとをかむと 乗り手はあおむけに落ちる。
〔49:18〕主よ、わたしはあなたの救いを待ち望む。

〔49:19〕ガドは略奪者に襲われる。

   しかし彼は、彼らのかかとを襲う。

〔49:20〕アシェルには豊かな食物があり 王の食卓に美味を供える。

〔49:21〕ナフタリは解き放たれた雌鹿 美しい子鹿を産む。

〔49:22〕ヨセフは実を結ぶ若木 泉のほとりの実を結ぶ若木。

   その枝は石垣を越えて伸びる。
〔49:23〕弓を射る者たちは彼に敵意を抱き 矢を放ち、追いかけてくる。
〔49:24〕しかし、彼の弓はたるむことなく 彼の腕と手は素早く動く。
   ヤコブの勇者の御手により それによって、イスラエルの石となり牧者となった。
〔49:25〕どうか、あなたの父の神があなたを助け
   全能者によってあなたは祝福を受けるように。
   上は天の祝福 下は横たわる淵の祝福 乳房と母の胎の祝福をもって。
〔49:26〕あなたの父の祝福は 永遠の山の祝福にまさり 永久の丘の賜物にまさる。
   これらの祝福がヨセフの頭の上にあり 兄弟たちから選ばれた者の頭にあるように。

〔49:27〕ベニヤミンはかみ裂く狼 

   朝には獲物に食らいつき 夕には奪ったものを分け合う。」

〔49:28〕これらはすべて、イスラエルの部族で、その数は十二である。

   これは彼らの父が語り、祝福した言葉である。
   父は彼らを、おのおのにふさわしい祝福をもって祝福したのである。
〔49:29〕ヤコブは息子たちに命じた。
「間もなくわたしは、先祖の列に加えられる。わたしをヘト人エフロンの畑にある洞穴に、先祖たちと共に葬ってほしい。 〔49:30〕それはカナン地方のマムレの前のマクペラの畑にある洞穴で、アブラハムがヘト人エフロンから買い取り、墓地として所有するようになった。
〔49:31〕そこに、アブラハムと妻サラが葬られている。そこに、イサクと妻リベカも葬られている。そこに、わたしもレアを葬った。 〔49:32〕あの畑とあそこにある洞穴は、ヘトの人たちから買い取ったものだ。」
〔49:33〕ヤコブは、息子たちに命じ終えると、寝床の上に足をそろえ、息を引き取り、先祖の列に加えられた。
ユダ
 シロとはメシアのこと。

『日本・ユダヤ連合超大国』P87(小石豊、光文社)